シューティング成功率の向上とチャート作成

公開:2022/05/20

更新:2022/05/13

このコーナーでは、北米で多数のコーチが視聴しているコーチング動画サイトBasketball HQから、おすすめのコンテンツを紹介しています。 ※ジャパンライム株式会社が翻訳掲載の権利を取得した上で制作しています。

Game Shooting and Charting in Basketball


この記事は、現インディアナ州立大学のアシスタントコーチであるマシュー・グレイブス(Mattew Graves)によって書かれた。

Googleで検索すると、コーチやプレーヤーは、パフォーマンスを支援するために使用できる無数のシューティング練習の情報や動画にたどり着く。しかし、どの練習を採用したとしても、ゲームスピードで適切なシューティングを行い、結果をチャート化することが、最終的には改善するための重要な要素だと思う。

最初に説明したいのは、結果を正確にチャート化するために時間を割くことで、そのためにどれだけの情報を取得できるかということである。下図は、私が以前所属していたチームの、夏季のシューティング練習から抽出したサンプルだ。13日間、7つのスポットから各10本の3ポイントシュートを撃つ練習を行った結果を示している。毎日70本のショット中、何本成功したかの数字が示されている。赤字は各プレーヤーのベスト値、右端は平均成功率を示している。

シューティングドリルチャート

プレーヤーごとの傾向は一目瞭然だが、このチャートから読み取れる最も顕著な成果は、初日から最終日の13日目までの間に、チーム全体として約8%の改善が見られたことだ。なぜ改善が見られたかと言うと、毎日の成果を記録し、日毎のチャンピオンを可視化することにより、各人のモチベーションを喚起し、プレーヤーが個人練習を積極的にやるようになった。その結果、秋のシーズンに向けて全体的なシュート成功率が向上したのだ。

このシンプルな成功法則は、ほとんどすべてのタイプのシューティングドリルに適用できる。プレーヤーすべてのショットをまとめてチャート化するのにかかる時間は、メリットに見合うだけの価値がある。

私が提案したいのは、チーム全体として向上するために、いくつかの異なるシューティングドリルを用意することだ。また、春、夏、秋と時期によってドリルを変更することで、プレーヤーにとってより楽しいものになるだろう。素晴らしいシューティングドリルがたくさんあり、皆さんも多くのレパートリーをお持ちのことだろうが、参考までに1つ紹介しよう。

【37ポイントチャレンジ・シューティングドリル】

・シューター1名、パートナー1名でドリルを行う。パートナーはシュートが撃たれるたびにリバウンドを取り、即シューターにボールを戻す。3ポイントシュートから始める。

・シューターは、3ポイントラインに沿って、コーナー、ウィング、トップ、ウィング、コーナーと移動し、合計5スポットから3ポイントシュートを撃つ。合計ポイントは最大で15点。

・次に、各スポットからスタートして右手でプルアップシュート。合計ポイントは最大で10点。

・次に、各スポットからスタートして左手でプルアップシュート。合計ポイントは最大で10点。

・最後にフリースローを2本撃って、合計ポイントを集計する。

繰り返しになるが、多種多様なシューティングドリルを有効なものにするためには、結果を正確に追跡することが重要だ。それはプレーヤー個々のモチベーションを喚起するだけでなく、プレーヤー間で技術向上に関するコミュニケーションを促すことにもつながる。

優れたシューターは常に挑戦したいと思っている。あなたが採用するドリルが、プレーヤーにとってチャレンジングなものであればあるほど、プレーヤーのパフォーマンスを向上させるだろう。

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