公開:2022/05/06
更新:2022/05/02
このコーナーでは、北米で多数のコーチが視聴しているコーチング動画サイトBasketball HQから、おすすめのコンテンツを紹介しています。 ※ジャパンライム株式会社が翻訳掲載の権利を取得した上で制作しています。
Generating Pressure and Intensity in Basketball Practice
試合時のプレッシャーを完全に再現する方法はないが、それに近づく方法はある。ここでは、少しでも試合の状況に近づけて練習を行うために、コーチとして使用できるツールをいくつか紹介する。
チーム文化を確立する
チームで最初に行う必要があるのは、練習でやるべきこと、そしてどのような態度でそれに取り組むべきかを確立することだ。なぜそれが重要なのか、何が彼らに要求されるのかをプレーヤーに説明し、練習中のすべての行動に対し、すべてのプレーヤーに責任を負わせる。
最初は難しいが、チーム文化が構築され始めると、プレーヤーは自分自身に責任を持ち始めるだろう。これによって練習がエキサイティングになり始め、本当の成長が見られるようになる。
このプロセスをスピードアップするために効率のよい方法は、プレーヤーリーダーに対してまずは理解させ、練習に対して全員が厳しさを持つよう、そのリーダーに手伝ってもらうことだ。その役を担うのは、必ずしもバスケットボールの技量が最も優れたプレーヤーである必要はない。
ゲーム終了間際の状況を設定する
プレーヤーにプレッシャーをかけるための優れた方法の一つは、ゲーム終了時の状況を設定することだ。2分間ゲームをさせたり、片方のチームを5点ビハインドの状況でプレーさせたり、彼らが実際のゲームで経験するであろう状況を設定して、彼らがそれに真剣に対処することを促す。
これはまた、ゲームの終了間際に、自分たちにどれだけの時間が残っているかを理解するのに役立ち、プレッシャーのある状況でゲームプランを実行して成功するために役立つ。
練習開始時に競争的な状況を設定する
練習に集中するための大きな要素は、プレーヤー間で健全な競争させることだ。設定としては1対1や2対2がよい。 5対5での練習も有効であり、それでしかでできない要素もたくさんあるが、十分に競争に参加しないプレーヤーも出てきてしまう。
2対2のリバウンドドリルまたは1対1のオフェンス/ディフェンスドリルは、プレーヤーに対して強制的に競争させることになり、普段は隠している闘争心を露出させる。これは練習開始後早いタイミングで行うことをおすすめしたい。そうすれば、競争的な緊張感のある雰囲気を早期に設定できる。このタイプのドリルは長い時間行う必要はない。 10〜15分で十分です。
「負けたくない」文化の醸成
負けることに慣れてしまう文化は最悪だ。チームのすべてのプレーヤーが負けることを嫌っていなければならない。それが単なるシュート練習であろうと、5対5のショートゲームであろうと、絶対に負けたくないという思いが必要だ。
これを促進するための最良の方法の1つは、ドリルやショートゲームで負けたチームにペナルティを課すことだ。何らかの形のランニングや腕立て伏せなどが考えられ、必ずドリルの前にこれを説明する。そうすれば、プレーヤーがより激しくプレーするようになるだろう。負けるのは痛い。
日々の練習が活気に満ちていて、プレーヤーが常に責任を問われ、ハイレベルで準備している場合、その活力はゲームに反映するだろう。しかし残念ながら、これは自然に起こるわけではない。それがハイレベルで実現させるために、チームに所属するすべての人による意識的な努力が必要だ。