公開:2023/11/10
更新:2024/12/18
U15世代の選手にディフェンスの基本をどう教えるか。今回は、これをテーマに制作された作品、「マンツーマンディフェンスの必須アイテム~実戦に即応したディフェンス練習」(指導・監修/増田富重、増田れみ菜)からの抜粋です。
指導・解説を担当している増田富重氏は、U15世代の女子チームを長年指導し、全国大会でも上位進出の実績を残してきたコーチです。本編の中では、基礎スキル習得段階で身につけておくべきマンツーマンディフェンスについて、丁寧な解説がなされます。
アウトサイドプレーヤーへのディフェンス45°
オフェンス側のアウトサイドプレーヤーがウイング45°付近からペイントエリアに侵入して、パスをもらおうとしている局面。この場合ディフェンダーは、以下4段階の防御パターンを実践してマンツーマンで守る。
1.ディナイ
手の平をパッサー側に向けてパスコースをディナイする。これでパスをしにくくする(図1)。
2.ブラインド
相手がブラインドサイドをカットしてきた場合、最初に注意することは足をインライン側に引かないで、相手に密着して守ること。相手をレーンの中に入れない。パッサーを視野に入れ、パスが来たらバスケット側の手でカットする(図2)。
3.ミートアウトのカット
2の局面でパスが入らず、相手がトップ方向に移動したら、パスカットを狙う(図3)。
4.インライン
3の局面で相手にパスが通ってしまったら、インラインで守る。このとき重要なのは、ボールに対してワンアームの距離を保ち、相手のドリブルが少しでも外にずれたらフリップすることも狙う(図4)。
この4パターンをライブで繰り返し練習することで、ディフェンスの精度を上げていく。オフェンスはフィニッシュまで行い、ディフェンダーはリバウンドまでしっかりとフォローする。
U15世代の選手でも理解しやすい、平易な指導法が本編の特徴です。ディフェンス力強化のため、マンツーマンディフェンスの基礎を今一度確認したい方は、ぜひご覧ください。オンデマンド版は11月1日より前半が配信中。後半は12月1日より配信されます。
〈商品情報〉
「マンツーマンディフェンスの必須アイテム~実戦に即応したディフェンス練習」
■指導・解説
増田 富重(サザンギャルズ1031バスケットボールクラブ コーチ/宇都宮市立陽南中学校女子バスケットボール部 コーチ)、
増田 れみ菜 (サザンギャルズ1031バスケットボールクラブ アシスタントコーチ/宇都宮市立陽南中学校女子バスケットボール部 指導者・トレーナー)
■実技協力:サザンギャルズ1031バスケットボールクラブ/宇都宮市立陽南中学校女子バスケットボール部
主な収録内容
〈第1章〉フットワーク/1on1/2on2
■フットワーク
二人組ジグザグスライドステップ/ノードリブル1on1 直線/ノードリブル/1on1 45°から/ポストディフェンスフットワークポストバッグディフェンス・スライドステップ/ポストマンのコースチェック
■1on1 ←今回紹介した内容ココ!
アウトサイドプレーヤーへのディフェンス 45°/アウトサイドプレーヤーへのディフェンス 横断/ポストへのディフェンス/オールコートドリブルアタック1on1
■2on2
ピックへのディフェンス ファイトオーバー/ピックへのディフェンス スイッチ/ピックへのディフェンス オーバーアンダー/トレイルへのディフェンス ファイトオーバー/トレイルへのディフェンス スイッチ/ドライブインへのディフェンス トップとコーナー/ドライブインへのディフェンス 45°と45°/パスランへのディフェンス
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〈第2章〉2on3/3on3 ※オンデマンド版は2023年12月より配信予定
■2on3
■3on3
ボールスクリーンへの対応/アウェイプレーへの対応/ポストマンへのディフェンス バックディフェンス/ポストマンへのディフェンス フロントディフェンス
■練習バリエーション
3人組スティックディフェンス/フライバイ練習/シュートブロック練習/ボックスアウト(3人組)練習/フリップ(3人組)練習/ヘルド(3人組)練習/スライディングボール