公開:2023/05/26
更新:2024/12/18
「簡単に抜かれないディフェンス」はどうすれば身につくのか。今回は、この命題へのヒントを与えてくれる情報を、ジャパンライムコンテンツの中から紹介します。人材も練習時間も限られる公立高校を効率的な練習で全国大会に導いた吉田聡氏の指導・解説による「短時間で出来る!体格差をカバーするディフェンスドリル」からの抜粋です。
ボールマンがアタックしてきたら、ディフェンダーがクローズアウトに行く。しかし簡単に抜かれてしまう、という場面はバスケットボールではよく見られます。このクローズアウト時に、ディフェンダーは相手の動きにどのように対応すれば、プレッシャーを与え続けることができるのか。吉田氏は、その手順をわかりやすく解説しています(以下、吉田氏の指導内容を要約)。
ジャブステップの足が着く前に下がる
クローズアウトすると、相手のボールマンはジャブステップをして左右どちらかのスペースに抜けようとする。ディフェンスの心得として、相手がジャブステップで1歩踏み出す際、その1歩が床に着く前に下がって、相手との間合いを保つことが重要だ(図1)。もしこれが遅れて相手のジャブステップが床に着いてしまうと、相手のアタックが成功するケースが多い。
間合いを確保することで、相手に自由なスペースを与えない。このことで、オフェンスはストレスを感じながらプレーせざるを得なくなる。そして、まっすぐ下がった位置から相手の次の動きに対応する。この一連の流れ、「ジャブステップの足が床に着く前に下がる動き」をドリル化して繰り返し練習する。
オフェンスが背中を向けた場合
同じくクローズアウトの局面でボールマンが背中を向けた場合は、ハーフアームの距離に詰めて相手にプレッシャーを与える(図2)。
アームバーを相手に当てた瞬間に「勝てる」と思ったらコンタクトを続けて前を向かせない。「負けそう」と思ったら腕を離して下がる(執拗に押し続けるとファウルを取られる)。 また、相手がピボットターンしてアタックしてくる圧を感じたら、下がって間合いを取る(図3)。これらの動きも1対1ドリルで繰り返し練習する(図4)。
〈商品情報〉
上記の内容は、コンテンツタイトル【短時間で出来る!体格差をカバーするディフェンスドリル】(全2巻)のうちの第1巻【コンタクトスキル&1on1ディフェンス】に収録されています。オンデマンド版、DVD版、どちらでも視聴可能です。
コンテンツの主な収録内容
【第1巻】コンタクトスキル&1on1ディフェンス
■コンタクト&フットワーク:しらかば/押し合い/ワンアームプッシュ/ベリーアップ/スライド、クロスステップ→スライド(ペイントエリア)/クロスステップ2歩-スライド(オールコート)/リトリート(オールコート)/コースチェック/オールコンタクト、インサイドボディコントロールドリル
■クローズアウト&コンテスト(シュートチェック):3Pクローズアウト&コンテスト/レイアップコンテスト/ドライブジャンプショット、スティール&コンテスト
↓今回紹介した内容はココ!
■1on1ディフェンス:クローズアウト 4歩-2歩前後/Offが背中を向けた時のプレッシャー/ウィング-ウィング クローズアウト/クローズアウト→ドライブ対応(1歩目強調/2歩目強調)/クローズアウト→ドライブ対応(Offのターンに対応)/ウィングでのベリーアップ/3Pラインの1on1/エルボーの1on1/センターラインの1on1
【第2巻】ボックスアウト&チームディフェンス
■ディナイ:ローポスト3/4ディナイ→ドロップステップ先回り
■ボックスアウト(スクリーンアウト):ターン6回/空跳び/2人組リバウンド/2on2のリバウンド/3人組リバウンド
■3人組のディフェンス:ミドルラインドライブに対するヘジテーション
■4人組のディフェンス:クローズドディナイ/オープンディナイ/シュートチェックからのリカバリー/ダブルチーム/インサイドのダブルチーム
■ディフェンス練習に必要なオフェンススキル
■指導・解説:吉田 聡 (京都市立紫野高等学校女子バスケットボール部 顧問/京都府 国体少年女子 監督)※肩書はコンテンツ制作時
■実技協力:京都市立紫野高等学校 女子バスケットボール部