ディフェンスはエキサイティングだ。ディフェンスの面白さを教えよう

公開:2021/09/03

更新:2021/09/02

このコーナーでは、北米で多数のコーチが視聴しているコーチング動画サイトBasketball HQから、おすすめのコンテンツを紹介しています。 ※ジャパンライム株式会社が翻訳掲載の権利を取得した上で制作しています。

Defense in Basketball Should be Exciting

この記事は、Basketbal lHQの共同創設者であるKyle Ohmanによって書かれたものである。


プレーヤーの大多数がディフェンスのドリルを嫌うのはなぜだろうか? 難しすぎたり、退屈だったりするからだろうか? そうではなく、ディフェンスは本質的に難しすぎたり退屈すぎたりするものではない。プレーヤーの考え方次第だ。

プレーヤーがディフェンス練習に対してネガティブな考えを打ち破ろうとすることは非常に重要だ。そのキーポイントは、ディフェンスに対してプライドを持つ文化を作ることだ。チーム内にプライドが根付くようになると、大きな変化が起こるだろう。

プライド

チームがディフェンスに長けるためには、それを楽しんで練習したいと思わせなければならない。個々のプレーヤーが、ディフェンスに対してプライドを持ってプレーする感覚が必要となる。ネガティブな考え方を変え、ポジティブな考え方に置き換えるのがコーチの仕事だ。バスケットボールのディフェンスは、チームが試合で勝利を収めるために鍵となる要素であり、本来はエキサイティングなはずだ。

オフェンスで結果を出せないプレーヤーにとっては、ディフェンスでビッグプレーをすることで、より多くのプレー時間を得るチャンスとなる。これらはすべて、コーチが日常的に説いて理解させる必要がある。

コーチは、まずはチーム内のエースと呼ばれるのプレーヤーに対して、ディフェンスの意義を理解させ、実際にプレー面に反映させなければならない。チームのリーダーである彼らがディフェンスを楽しみ始めたら、他のメンバーがそれに続く。

正しいディフェンステクニック

チャージ、ディフレクション、ハイハンドなど、正しいディフェンスプレーを教え、それを実践したプレーヤーを称賛しよう。これは、プレーヤーに自信を持たせるきっかけになる。反対に、ファウルトラブルに巻き込まれるような不用意なプレーは避けなければならない。何が正しくて、何が間違っているかを明確に示そう。

チームディフェンス

コーチは、ディフェンスに献身することがシュートを決めることと同じくらい重要であることを強調すべきだ。チームメイトにヘルプが必要な場合、各プレーヤーが喜んでヘルプに行くというチームコンセプトが必要だ。

オフェンスの場面で、プレーヤーがしばしば利己的になってしまうことが指摘される。しかし、ディフェンスに関しても同様に利己的になってしまうことに気づいていない。コミュニケーションをとらない、ヘルプを求めない、ローテーションしないなどのプレーヤーは、ディフェンスに対して利己的だと言える。常にヘルプディフェンスを説き、チームメイトのために何ができるかを考えながらプレーするよう、教育しよう。

ディフェンダーが自分の能力を最大限に発揮するためには、自分の背後にヘルプがあることを意識する必要があり、ヘルパーは彼らの背後にもヘルプがあることを知る必要がある。お互いに補完し合うという考えを受け入れさせることができれば、楽しいディフェンススタイルとなる。

エキサイティングな高揚感

ディフェンスにエキサイティングな高揚感をもたらすのは、コーチの仕事である。ディフェンスについてはさまざまなスタイルや哲学があるが、プレーヤーたちが達成感を得て、自信を持てることが何よりも重要である。それはすべて、日ごろの考え方から始まる。

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