「果敢に攻める」選手育成を目指して

公開:2020/07/31

更新:2021/02/18

~”バスケ大国・福岡”を支えるミニバス指導

シューティングスターズ福岡(2019年までは「百道シューティングスターズ」として活動)は、バスケ王国福岡県の強豪ミニバスチーム。福岡第一高校で活躍した小川麻斗選手をはじめ、多くの卒団生がトップレベルのチームで活躍を続けています。

そんなチームを率いる土本監督は、「コンタクトに負けない」選手を育てること重視した指導を行っています。

先を見据えて「コンタクトに強い選手」を育成する

土本健司監督

土本監督はコンタクトに負けない「強さ」「速さ」そして「メンタリィティ」を身に付けることで、上のカテゴリーに上がっても通用する選手になると語ります。

小学生や中学生の時に背が周りより高くても、将来的にもサイズの活かせるプレーができるとは限りません。特に成長段階にある、小学生・中学生年代においては、サイズに関わらず自ら突破し相手ディフェンスを跳ねのけるくらいの強さを身に付けることが、将来の活躍に繋がっていくのです。

また、いくら良い技術を持っていても、それを発揮できなければ意味がありません。身に付けた技術を実戦で発揮するために必要な要素の一つが、「オフバランスにならない強さ」です。相手にぶつかられても、邪魔をされても、恐れず・ブレることなくプレーできる強さとメンタルは、一朝一夕では身につきません。ミニバスの段階から訓練することにより、上のカテゴリーに進んだ際に、実戦で力を発揮できるプレーヤーへと成長していけるのです。

継続して強いチームを作る秘訣とは!?

ミニバスや中学校、高校での指導では、毎年選手が入れ替わります。さらにチーム内でも選手の身体能力やセンスは様々です。その中でも、継続して結果を残すために必要なことは、チームの方針に基づいたファンダメンタルづくりです。

シューティングスターズ福岡では、「コンタクトに負けない」をコンセプトとし、そのために必要な体力・技術を身に付けるファンダメンタルを徹底的に練習しています。選手が入れ替わっても、チームの方針はずっと継続しているので、どの選手もその方針に沿って成長を重ねていきます。変わらない指導理念と日々の積み重ねが伝統となり、年代が入れ変わってもブレない強さを生み出しているのです。

指導者として「芯」を持たなくてはいけない

土本監督は「良い指導者、一流の指導者には、理念・哲学がある。そうゆうのが確立していないと選手も保護者が付いてこない。」と語ります。自分自身の指導に「芯」を持ち、それを徹底する。簡単なことではありませんが、指導者として求められる素質の一つでもあります。そうした考えた方や姿勢を選手伝えることで、チーム全体にもその理念や哲学が浸透し、まさにONE TEAMの素晴らしい集団を作ることができます。

バスケ大国福岡には数多くのミニバスチームがあります。その中でも、毎年県内で上位に入り、全国大会にも出場するシューティングスターズ福岡。その指導の根底には、「将来長く活躍できる選手になるための土台作り」がありました。目前の勝利だけでなく、5年後10年後の選手ために、今日も「強さ」を求める練習が繰り広げられます。シューティングスターズ福岡の卒団生が、将来日本を代表するプレーヤーになるのもそう遠くないかもしれません。

(取材:2020年)


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