ボールハンドリング基礎中の基礎─ドリブルやキャッチでミスをしないために  

公開:2023/04/21

更新:2023/04/24

新入部員を迎えるこの時期、初心者あるいは新人に“何から練習させるか”で悩む指導者の声をよく聞きます。そこで、ジャパンライム既存コンテンツの中から、ボールハンドリング基礎中の基礎と言える部分を抜粋します。解説者は、愛知県で公立中学校を何度も全国大会に導き、現在はクラブチーム「ポラリス」を指導している大野裕子コーチです。


大野コーチは、種々のボールハンドリングドリルに取り組む前段階の練習として、「ボールを掴む」「ボールを叩く」というドリルを提唱しています。以下、大野氏の解説を要約。

ボールを掴む─親指と小指を十分に開く

ボールを掴むときに大事なことは、親指と小指を十分に開くこと。ドリブルをキャッチしてシュートにいく、あるいはパスをキャッチするなどの場面でミスをしてしまう大きな原因になり得るのが、指の使い方です。

ボールを身体の一部のように扱うために、親指と小指を十分に開いてボールを掴む練習から始めましょう。特に女子は、手が小さくて最初は難しく感じるかもしれませんが、指を十分に開けばたいていの場合で、片手でボールを掴むことができます。 キャッチのミスが起こるのは、十分に指が開かず、閉じた状態でボールを扱ってしまう、あるいは手首が曲がって手が下を向いてしまう、といったケースです。これを防ぐために、基本中の基本として、指を大きく開いてボールを掴む練習をします。

まずは、指を大きく開いてボールを掴んでみよう
ボールをしっかり掴むと、このように肘を垂直にしてもボールが落ちてこない

ボールを叩く─パンッはOKでペチッはNG

ボールを掴めるようになったら、反対側の手も同じように大きく開いて、ボールを叩いてみます。大きく音が出るように叩きます。左右交互に行います。叩いたときの音を聞いてみてください。パンッという音と、ペチッという音が混ざると思います。パンッが正解でペチッはNGです。指先(指紋がある部分)にボールの感触を得るように叩いてみてください。すると、パンッという音がします。ペチッとなるときは、指先以外の部分がボールに触れてしまっています。パンッと叩けるよう、習慣づけることが大切です。これが、ドリブルハンドリングなどの練習につながっていきます。

ボールを叩く。指先でパンッと強く叩く。


〈商品情報〉 

上記の内容は、コンテンツタイトル【実戦へ繋がる「ボールハンドリング」&「判断力」向上ドリル】に収録されています。オンデマンド版、DVD版、どちらでも視聴可能です。

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コンテンツの主な収録内容

■ボール扱いの基本:ボールを掴む/ボールを叩く

■ドリブルハンドリング:パワーポジション/強いドリブル/ボール押さえボール起こし/高さを変化させるボール押さえ/ボール押さえからチェンジ/2段ボール押さえ/左右のドリブル/後ろのドリブル/ワイパー/開くワイパー/レッグスルー/全体練習

■ボールハンドリング:ボール回し/ボールティップ/腰回し/身体回し/レイアップスナップ/ビハインドパス/ボール2個パス/ボール掴み/円を描く/振り子/遊び

■ペイントエリアを使ったパス&ラン

■ペイントエリアを使った2対1

■ゴール下からの2対1

■ドリブルなしの3対3

■4対4の攻防

■ワントランジション

■指導・解説:大野 裕子(ポラリス ヘッドコーチ)
■実技協力:クラブチームポラリス

桜花学園高等学校・井上眞一監督からのコメント 「ポラリスでは中学生でもスキル能力の高い、上手な選手が育っている。DVDのハンドリングは高校生にも真似させていくらいの良いメニューだった」

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