小さいチームがチャンスを作るための原理原則  

公開:2023/06/23

更新:2024/12/18

身長の低いチームが有利に試合を展開するためには、とにかく動くことが必要ですが、プレーヤー全員が戦術を理解し、同じ意図のもとで組織的に動かなければなりません。その「動き方の原理原則」を丁寧に解説したコンテンツ「内海知秀・世界と戦うためのアタックモーション」から、最も基礎的な部分を紹介します。


ドラッグスクリーンからのチャンス創出パターン

ハーフコートでポイントガードがドライブをしかける時、そのドライブからチャンスを広げるためによく採用される基本戦術が、ドラッグスクリーンだ。これは、トレーラーが攻撃方向に走り込みながらそのままオンボールスクリーンをかけるプレー。

図1の5番がスクリーナー、1番がボールハンドラー。このスクリーンを起点にして、様々な攻撃のパターンが生まれる。

図1 5番が1番に対してドラッグスクリーに行ったところ

スクリーナーは、フリースローライン延長線上でスクリーンをかける(図2)。

図2 ドラッグスクリーンの適正な位置

第一の選択肢は、1番がそのまま持ち込んでレイアップ(図3)。

図3 1番がそのままドライブしてレイアップ7

第二の選択肢は、5番がスクリーン後にバスケットにダイブしたところへ1番がパス、シュートにもっていく(図4)。

図4 ダイブした5番にパス

アウトサイドへ展開するパターンは、5番のダイブと同時に右ウィングにリフトした2番にパス。2番が3ポイントシュート(図5)。この時2番がリフトする理由は、自分のマークマンとの距離を確保するため。もしディフェンダーが間合いを詰めてきたら、2番はポストアップしている5番にパス。

図5 右サイドの2番がリフトしたところ

逆サイドの4番へキックアウト、4番がシュートするパターンも選択できる(図6)。

図6 逆サイドの4番へキックアウト

ボールをどう展開するかは、各局面でのディフェンスの位置取りを見ながら判断する。

パッサーとシューター以外の3名は、トライアングルをつくってリバウンドに備える。(図7)。

図7 リバウンド時のトライアングル

これらの各パターンを、最初はオフェンスのみで練習し、最終的にはディフェンスを入れて練習する(図8)。

図8 ディフェンスを入れての練習

〈商品情報〉 

上記の内容は、コンテンツタイトル【内海知秀・世界と戦うための“アタックモーション“】(全2巻)のうちの第1巻【アタックモーションの解説】に収録されています。オンデマンド版、DVD版、どちらでも視聴可能です。

■指導・解説:内海 知秀(札幌大学バスケットボール部シニアディレクター)
■実技協力:札幌大学男子バスケットボール部

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コンテンツの主な収録内容

【第1巻】アタックモーションの解説 

シングルドラッグシングルドラッグ/シングルドラッグ【5on5】

↑今回紹介した内容はココ!

ダブルドラッグダブルドラッグ/ダブルドラッグ【5on5】

スタッガースタッガー/スタッガー【5on5】

ドリブルハンドオフドリブルハンドオフ/ドリブルハンドオフ【5on5】

トレイルトレイル/トレイル【5on5】

チェイスチェイス/チェイス【5on5】

【第2巻】アタックモーションドリル

基本的な動きT1シール/T2ドライブ・ジャンプショット/スキップパス→3P/ドラッグスクリーン、4メンフィギュア8

■ドリブルハンドオフ

■トレイル

■スタッガー

■チェイス

第2巻「アタックモーションドリル」より

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