【読者からの質問】スリーポイントシュートのフォームがくの字になってしまいます

公開:2023/11/24

更新:2023/11/28

男子中学生プレーヤーからの3Pシュートに関する質問。女子中学生にもワンハンドシュートを奨励し、成果をあげてきた今野敬司氏(三重県鈴鹿市立千代崎中学校)に、回答していただきました。

質問投稿者:S.K.様(中学生男子プレーヤー)

回答者:今野敬司(三重県鈴鹿市立千代崎中学校女子バスケットボール部顧問)


質問

中学2年生です。シュート練習をしていますがスリーポイントシュートのフォームがくの字になってしまいます。プロ選手のようなまっすぐな綺麗なフォームにしたいです。そのためにできるフォームの作り方や改善点、綺麗なフォームを作れる筋トレを教えてほしいです。


回答

中学校2年生だと、もしかするとまだまだ筋力がついていないために、上半身の屈曲の力でシュートをしまうのかもしれません。身体が「くの字」になるということは自分がシュートをリリースしようとするポイント(発射点としましょう)が毎回同じところにならない可能性が高くなります。

まず、筋力という点では腹筋・背筋いわゆる体幹筋力をつけるように意識するといいと思います。ただ、我々のチームは女子ですが、身長150cmに満たない中学校1年生もワンハンドで平気で3Pを撃っておりますので、筋力というよりも身体の使い方を見直すといいと思います。 

我々のチームでは、ジャパンライムさんからも発売されている今倉定男先生の「ナチュラルパーフェクトシューティング理論」を取り入れて練習に取り組んでいます。NBAやBリーグの選手の中でも、 身体をリングに 正対せずにリングに対して右肩を向けて、右腕をリングに伸ばし、フォロースルーでは胸を張るようにしているプレーヤーをたくさんみかけると思いますがどうですか? 

このフォームで主に使っている筋肉は、脚の裏側=お尻の筋肉(これが身体の中で一番大きな筋肉)です。そしてボールをディップ(シュート動作に入るときに少しボールを上下する動作)して、小指側にボールを押し付けて、腕の小指側の骨でボールを押し出すようにして、そこにターンと呼んでいる右肩をリング方向に向ける動作を入れてボールを打ち出し、シュートを撃っています。 

詳しくはビデオの紹介動画やYouTubeに参考となるものがあるので観てみると良いと思います。

まずは「お尻の筋肉を使って」「ターン」を入れて、小指側の腕の骨を使ってボールをリングに向かって押し出すようにシュートを練習してみてください。シュートは「正しいフォーム」でたくさん練習することが必要です。 今の気持ちを忘れず、向上心をもって練習を継続してください。応援しています。

>>>上記に紹介されている「ナチュラルパーフェクトシューティング理論」の一部を見る

 >>>回答者、今野敬司氏の過去の取材記事を見る

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