よく見られるジャンプトゥザボールの改善点

公開:2024/10/04

9月から配信開始している新作、「白鴎大・佐藤智信 2024年度のチームづくり~インカレ2連覇を目指す基本戦術と約束事」から、ディフェンス要素を抜粋します。ディフェンスファンダメンタルの1つであるジャンプトゥザボールの精度を上げるために留意すべきポイントを佐藤HCが解説しています。ゲームの中では、意外に疎かになりやすい部分でもあります。

ボールが移動したらどの方向に動くか?

オフェンス側のボールマンがパスを出してボールが移動したら、ディフェンスはリングの方向に下がって守りがちである。これをやると、リターンパスされた時にクローズアウトが遅れて、簡単にシュートを打たれてしまう。

ジャンプトゥザボールはこれを防ぐために有効なディフェンススキルだが、佐藤HCによると、多くのチームではこれが徹底されていない。そのため、相手に対して簡単にシュートチャンスを許してしまう。

パスが行われたらボールの方向に移動してマイマンのマークを続け、リターンパスや相手のカットに備える。これがジャンプトゥザボールの正しいやり方だ(図1)。

図1 

ローディフェンスの位置取りも原則は同じ

このとき、ウィークサイドのローポジションにいるディフェンスも、パスに呼応してボール方向に移動し、ペイントエリアに侵入してくるカッターに対してスタントを入れてから、元の位置に戻ってローテーションに備える(図2)。

図2 赤丸のローディフェンスがスタントを入れているところ

このローディフェンスの動きについても、パスされた瞬間にいったん下がってしまいがちな点を、佐藤HCは強く指摘している。リング方向に下がってしまうと、タイミングが遅れてカッターの侵入を防ぐことができない。リング方向でなく、必ずボール方向に踏み出すことが重要だ。

このジャンプトゥザボールの原則を、ドリルの中で徹底する様子が収録されています。ディフェンスの盲点になりがちなポイントが可視化されるこの作品、ぜひご覧ください。

「白鴎大・佐藤智信 2024年度のチームづくり」ディフェンス編の主な収録内容

■2024年度のマンツーマンディフェンス(解説)

■Trace(コンタクト/ハンドワーク)

■Closeout(方向づけ/ボディアップ)

■Half Court Defense

・Stunt/斜めのポジショニング

・ボールに向かうJump to the Ball(ボールサイドカット/ウィークサイドカット) ←今回紹介した内容はココ

・Rake(ドライブ)

・分解ドリル(Stunt/Rake)

■Tagging Up

■5on4 to 5on5(トランジションを含めた総合練習)

■Pick & Roll Defense(ピック&ロール守るのではなく、やらせない)

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