公開:2024/03/29
更新:2024/12/18
JLCオンデマンド限定で、4月から配信予定の新作コンテンツ「幸嶋謙二“神大らしさ”を体現する日常練習とコーチング」の紹介記事第2弾です。「ハードワーク」「球際の強さ」「練習時から120%の力を」。神大バスケを象徴するこれらのキーワードは、普段の練習でどのように体現されるのか? 以下、ディフェンスドリルを指導する中で強調される幸島ヘッドコーチの「こだわりのポイント」を抽出してみました。
ただ闇雲に激しさを求めるのではなく、細かい部分にこだわることもハードワークの要素であることが伝わる内容です。
ノーファウルとハンズアップの徹底
・ノーファウルを意識する。必ずハンズアップしてコンタクト。相手を1cmでも外へ広げる
・危ないエリアに相手のパスが行かないように、ハンズアップでディフレクションを狙う。
・ボールが目の前にあっても手を出さないでハンズアップで守る(図1)。ノーファウル。ショットブロックはするが、その局面でもノーファウル。
・相手に少しでも難しいシュートを打たせることができれば、それでディフェンスは成功。ファウルをしてフリースローやバスケットカウントを取られるリスクは絶対に冒さない。
・苦しい場面でもハンズアップを怠らない。競った試合では、その意識が勝敗を分ける。
コールは逐一、大きな声で
・マッチアップする相手を明確にコールして、ディフェンスそれぞれの役割を確認しながらドリルを行う。
・ボールを動かしてくるオフェンスに対して、自分の役割を逐一コールして味方に伝える。例:「ボールOK!」「ヘルプOK!」「ローアイ!」
・オフボール2対2の際、ボトムを守る選手は、「ローアイ」をコールして自分のポジションを他のディフェンダーに伝える(図2)。高いポジションのディフェンダーは「ハイアイ」とコールする。
・コミュニケーションは叫んででも伝え合うことが大事。小さい声では伝わらない。
ルーズボールへの反応
・ルーズボールには必ず反応する。ボールを追うべき選手には、味方が後ろから「ルーズ!」と声をかけて、全員でルーズボールへの意識を高める。そして絶対にマイボールにする(図3)。
具体的なイメージを持ってディフェンスする
・ヘルプに行くだけでなく、相手を絶対に逃がさないでディフレクションする。
・相手との距離が短い場合は、オフェンスステップを阻止するため、いったん間合いをゼロに詰めてからワンアームの距離で守る。
・人を追わずにスポットを埋める。人を追うとカウンターで抜かれてしまう。
・スクリーンのディフェンスはエリアをしっかり守る。オフボールプレーヤーはポジショニングを怠らない(何気なく立たない)。
・ペイントエリアをチームで徹底して守る。「ボールOK!」「ヘルプOK!」とコールしたディフェンダーの動きを優先し、残りのプレーヤーはそれに合わせてローテーションする。
ライブの練習を追った映像は、プレーの良し悪しがどう結果に結びつくのか、それがよくわかるのが特徴です。日々行うディフェンスドリルの質を高めるために、ぜひ参考にしてください。
〈作品情報〉
「幸嶋 謙二「神大らしさ」を体現する日常練習とコーチング」
■指導・解説:幸嶋 謙二(神奈川大学 男子バスケットボール部 監督)
2024年4月 JLCオンデマンド バスケットボールコースで配信
≪X328-1≫幸嶋HCインタビュー「インカレ優勝目指して」 ※4月1日より配信予定
■2023年度チームの特徴/中心選手/リクルートの視点/留学生対策
■チームの目標設定
■目標に向けた本気度
■練習の組み立て/チームビルド
≪X328-2≫ディフェンスドリル&コーチング① ※4月1日より配信予定
■4on4リバウンド コンタクトの意識
■クローズアウトからオフボール2on2
■4on4 カウンタードライブからライブ
■3on3スクリーンディフェンス(ダウン/バック)
≪X328-3≫ディフェンスドリル&コーチング② ※5月配信予定
■フルコート1on1 インラインの意識
■4on3 クローズアウトからライブ
■4on4 ピック&ロールからライブ ペイントに入らせない
≪X328-4≫オフェンスドリル&コーチング ※6月配信予定
■2on0 ハンドオフ/バックドア
■ウィークサイド2on2 エントリーからライブ
■4on4 ステップアップのスクリーンでエントリー⇒バックピックからライブ