「慌てずに攻めるオフェンス」を築き上げる

公開:2024/05/24

更新:2024/05/23

JLCオンデマンド「幸嶋謙二“神大らしさ”を体現する日常練習とコーチング」の第4弾「オフェンスドリル&コーチング」が、6月1日より配信されます。コンテンツには、ゲームでの得点確率を高めるために練習時に気をつけるべきポイントが多数ちりばめられています。 その中から、主なものをピックアップして紹介します。


ボールマンはヘジテーションしてから次のプレーを選択する

ライブ練習中に幸島ヘッドコーチが繰り返し指示することの一つは、ボールマンが適宜、間を置いてからプレーすること。実際のゲーム場面では、攻めを焦ってディフェンスのトラップに引っかかってしまうケースがよく起こる。

図1は、ハンドオフでボールをもらったプレーヤーが即アタックに行かないで、ヘジテーションすることを確認している場面。ボールマンはいったんフロアの状況を確認してから、パス、アタック、プルアップなどのプレーを選択する。

図1

ボールマンがパスの後にバックドアカットをする場合も同様で、ドリブルからの流れで何気なくパスすると、簡単にディナイされてしまう。必ず一度止まって、状況に応じてパスキャンセルできる状態をつくってからパスを出す。

ハンドオフの際はディフェンスに正対する

ハンドオフでパスする側のプレーヤーは、必ずディフェンスに正対した状態でボールを渡す(図2)。ディフェンスに尻を向けてハンドオフすると、簡単にターンオーバーされてしまう。

図2 ハンドオフするプレーヤーはディフェンスに正対する

スペースがあれば積極的に1対1を仕掛ける

図3は、「4対4ステップアップのスクリーンでエントリー」のパターンでライブ練習。オフェンスリバウンドを取り、いったんボールが高い位置のプレーヤーに戻った場面。ここで前方にスペースが空いたので、1対1を仕掛けている。このように、スペースが空いていれば積極的に1対1を仕掛けていくことも、練習時から意識してやっておく。

図3

スクリーンがセットされてから動く

図4も「4対4ステップアップのスクリーンでエントリー」の一場面で、コーナーにいたオフェンスプレーヤーがサイドピックのために上がってきたところ。ここでもボールマンが慌てないことが重要で、スクリーンがしっかりセットされたタイミングで動き出さなければならない。早めに動き出しかちなので、正しいタイミングになっているか、毎回確認しながら練習すべき。

図4 ボールマンはスクリーンがセットされたのを確認してから動き出す


ハンドオフ、スクリーンといったオフェンスで多用されるプレーでは、何が重要で、何を疎かにすると相手にチャンスを潰されてしまうのか。練習時に確認すべき要点が見えてくる映像です。ぜひご覧ください!

〈作品情報〉

幸嶋 謙二「神大らしさ」を体現する日常練習とコーチング

■指導・解説:幸嶋 謙二(神奈川大学 男子バスケットボール部 監督)

JLCオンデマンド バスケットボールコースで配信中

≪X328-1≫幸嶋HCインタビュー「インカレ優勝目指して」 ※配信中

■2023年度チームの特徴/中心選手/リクルートの視点/留学生対策

■チームの目標設定

■目標に向けた本気度

■練習の組み立て/チームビルド

≪X328-2≫ディフェンスドリル&コーチング① ※配信中

■4on4リバウンド コンタクトの意識

■クローズアウトからオフボール2on2

■4on4 カウンタードライブからライブ

■3on3スクリーンディフェンス(ダウン/バック)

≪X328-3≫ディフェンスドリル&コーチング② ※配信中

■フルコート1on1 インラインの意識

■4on3 クローズアウトからライブ

■4on4 ピック&ロールからライブ ペイントに入らせない

≪X328-4≫オフェンスドリル&コーチング ※6月1日より配信予定

 

■2on0 ハンドオフ/バックドア

■ウィークサイド2on2 エントリーからライブ

■4on4 ステップアップのスクリーンでエントリー⇒バックピックからライブ

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