攻撃的なディフェンスが身につくドリル──「恩塚亨・ディフェンスクリニック」より

公開:2024/07/12

更新:2024/07/11

ディフェンスも攻撃的に。これはよく使われるフレーズですが、攻撃的に守るには、具体的にどのようなスキルが必要なのか。この疑問に明確に答え、練習方法を提示している動画が、恩塚コーチの作品の中にあります。


この作品「恩塚亨・ディフェンスクリニック」は、中学生相手に行ったクリニックを映像化したもので、7月17日から、JLCオンデマンドで配信開始となっています。以下は、その中でも最も基本的なドリルとして紹介されているZig Zag 1on1。誰もが知るジグザグドリルですが、このように行えば全く質の違うものになります。

Zig Zag 1on1──ドリルの留意点

・ボールとゴールとの間に自分の胸があること。

・ボールマンが自分(ディフェンス)の身体の中心線からボールを外したら、相手のボールサイドの肩に自分の鼻を正対させる(図1)。

図1 相手のボールサイドの肩に自分の鼻を正対させる

・ボールサイドの手をボールの前に構える(手の平をボールに向ける)。こうすると、ボールマンは直線的にアタックできない。反対側の手は横に広げる。

・チャンスがあったらボールをスナップする。手を出すことによってファウルを取られるリスクもあるが、ボールをしっかり目で捉え、確実にボールに触れるチャンスがあれば手を出してもOK。

・相手がドリブルしながら移動した場合も、相手の肩の前に自分の鼻があること、ボールの前に手があること。これを維持する。

・これらを意識しながら、ボールマンの動きについていく。相手がボールを後方に隠しながら肩を前に押し出すような姿勢で前進してくれば、ディフェンス側が相手の動きをコントロールできていることになる。

・ドリルではフルコートを使い、2人1組でジグザグにドリブルしながらディフェンスの動きを練習する。オフェンスはボールを懸命に守りながら前進する(図2)。

ピックアップした上記ポイントはドリル前半で解説されたもので、進むにつれてより実戦的なポイントが出てきます。毎日取り組むようなシンプルな1on1ドリルでも、ポイントを意識して取り組むことで日々のスキルアップにつながります。

図2 フルコートでのドリルの様子。はじめはゆっくりペースで動きの正確性を重視する

この作品は、中学生女子チームに対するクリニック形式で、恩塚氏が丁寧に解説・指導しながらドリルが行なわれる様子が収録されています。ディフェンス強化のため、個人スキルから再度見直してみたい方には、特におすすめ。ぜひご覧ください。

恩塚亨・ディフェンスクリニック 内容詳細

SESSION1

Zig Zag 1on1/Closeout 1on1/Def Positioning 4on4/Back Screen Def 4on4/Closeout 3on3

SESSION2

Closeout 3on3 – X Change/Scramble 4on4/Rebound 2on2 – Help side/Rebound 3on3 – Help Recover/Transition Def 2on1/Transition Def 2on2/Transition Def 3on2/Low Post 5on5/Closeout 5on5

■指導・解説:恩塚 亨(東京医療保健大学女子バスケットボール部ヘッドコーチ)

■実技協力:北九州市立二島中学校女子バスケットボール部

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