エリアを理解してペイントアタックの精度を高める

公開:2024/08/27

更新:2024/09/05

オフェンス時の必須要件としてよく語られるのが、ペイントアタックです。しかし、やみくもに攻めても確率の高い攻撃はできません。オフェンスの段階、ボールの位置に応じて選択すべき技術と、その練習法を紹介しているのが、期間限定でオンデマンド配信中の作品「ペイントアタックで流れを変える!」です。

この作品は、U-12、U-15世代クラブチームとして全国トップクラスの成績を収め、その育成方法に注目を集めるKAGO CLUBヘッドコーチ・丸田健司氏の指導監修によるものです。丸田氏はこの作品冒頭で、ペイントアタックの意義と構造について以下のように解説し、これらを子どもたちにもしっかり理解させることが重要、と強調しています。

ペイントアタックのメリット

まずは、ペイントアタックすることにより、オフェンス上どのようなメリットがあるのか、それを整理すると、以下の3点になる(図1)。

図1

・リングに近い位置で、確率の高いシュートを狙える。自チームにとって悪い流れになっているケースでは、確率の高いシュートを打つことが特に重要なので、我慢が必要な時間帯はできるだけペイントアタックを試みるべき。

・ディフェンスが集まってくるので、ファウルをもらいやすくなる。ファウルはフリースローにつながる。フリースローが決まればシュートタッチも良くなり、ゲームの流れを変えることができる。

・ディフェンスをインサイドに集めることができ、アウトサイドプレーヤーへのキックアウトからオープンショットの可能性が高まる。または相手のロングクローズアウトによってインサイドが空いてアタックしやすい状況が生まれる。

エリアの認識

ペイントアタックする際は、ボールがエリアにいるのかを常に把握しておかなければならない。エリアは3段階に分けて考える。図2、青のエリアはキープエリア。ここではボールキープしながらオフェンスのフォーメーションをつくる。

図2

次の段階は、3ポイントラインを挟む赤のアタックエリア。キープエリアにいる段階でディフェンスが前に出てくるので、それをかわしてアタックを始動する。

そして最後が黄色のフィニッシュエリア。文字通り、このエリアでフィニッシュのアクションに入る。

それぞれのエリアで、必要となる技術が異なることをプレーヤーには理解させるべき。キープエリアでは、低いドリブルが必要。アタックエリアでは目の前のディフェンスを抜くために高いドリブルが必要になる。このエリアでは切り返しの動きも必要になるので、クロスジャブやインサイドアウト等のステップを使う。

フィニッシュエリアではギャロップステップ、スイングステップ、ロールなどの技術を使うことにより、フィニッシュの精度を上げる。

各エリアで必要な技術を理解することで、指導者もプレーヤーも頭の整理ができ、練習も効率的に組み立てることができる。

試合でミスを連発してしまう。悪い流れから抜け出せない。そのような停滞した状況を変えるのが、ペイントアタックです。オフェンスの基本に立ち返り、ペイントアタックから試合の流れを変える術を、このコンテンツから学んでください。

ペイントアタックで流れを変える! 配信詳細

上記の内容が含まれた作品「ペイントアタックで流れを変える!」は、下記の日程で好評配信中です。ぜひご覧ください!

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2024年8月20日~9月30日 【Part1】ペイントアタック&フィニッシュスキル

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