公開:2025/09/05
更新:2025/09/02
四日市メリノール学院中学女子チームのディフェンス練習が余すところなく収録されている「稲垣愛 ヘルプローテーションディフェンス」の中から、今回はリバウンドドリルを取り上げます。シュートが外れてオフェンスからディフェンスへの切り替えの際、相手リバウンダーに対してどのように対処するのが正解なのか。
タグアップで初動を止める
シュートが外れて相手にリバウンドを獲られたら、ボールマンを守るプレーヤーがまずなすべきは、相手の初動を止めることだ。そのためには、あらかじめタグアップを実行して相手が振り向く前に間合いを詰める(図1)。
次に、相手が前を向いた場合、相手の正面に入って相手の足と自分の足の位置を合わせ、抜かれないように守る。これで初動を止める。このとき相手の横に位置してしまうと、簡単に抜かれてしまうので必ず“正面”を意識する(図2)。
強力なドリブルに対しては2歩下がって守る
相手がドリブルを始めて抜かれそうになったら、2歩下がって守る(図3)。このときも相手の正面にいることを意識する。
最も基本的なリバウンドドリルは、図4の配置からオフェンスとディフェンスが静止した状態でスタートする。シュートはコーチか別のプレーヤーが行い、シュートが放たれた瞬間からドリルが始まる。
より実践的なドリルへ
図4は、静止からのスタートでなく、オフェンスプレーヤーが動きながらリバウンドに入るパターン。難易度が高くなるが、こちらのほうがより実戦的である。
どちらのドリルも、オフェンスリバウンドを獲った場合はシュートする。シュートが外れらリバウンドの攻防を行い、入った場合はいったんシューターにボールを戻す。
本作のリバウンドドリルは、こうした1対1から始まり、2on2オフェンスリバウンド攻守の切替え(ローディング)、3on3ボックスアウト攻守の切替え(ブレイクの走り方)、4on4ボックスアウト攻守の切替え、4on4ボックスアウト(ドリブルシュートから)、5on5ポストトラップと進み、様々なパターンが紹介されます。