公開:2023/12/08
更新:2023/12/18
恩塚コーチの新作DVD「Offence Game Model」から、オフボールマンがゲーム中に適切なサポートができるようになるための考え方と、ドリルを紹介します。まずBREAK(アタック中)におけるサポートの原則が示され、ここが出発点となります。
ボールマンの進行方向にサポートが何人いるか
1on1でチャンスが生まれた時にオフボールマンが適切に動き、ディフェンスにヘルプさせない。もしヘルプされたら、その代償を払わせ、チャンスを広げてフィニッシュまでもっていく。
BREAKの考え方はオフェンスプレーヤー全員が共有すべきもの。ボールマンの進行方向にサポートが何人いるか、によって、どの原則を採用するかが決まってくる。BREAK 1はボールマンの進行方向に1人。BREAK 2は2人(図1)。今回の記事では触れていないがBREAK 3は2パターンあって、BREAK 3とBREAK 3 IN。
ウィングプレーヤーの選択が鍵
以下は、DVD第2巻から、BREAK2の典型的なパターンと、その状況での適切な判断を磨くためのドリルを抜粋して紹介する。
BREAK2で、ボールマンが1on1で有利な状況にある場合。ボールマンの進行方向に位置する2人のサポートのうち、1人はコーナーに詰める。もう1人はボールマンからパス2つ分の距離(ダブルギャップ)に移動し、1on1にスペースを与える。そうするとマイマンがヘルプに行きづらくなる(図2)。
このポジショニングから、ボールマンの状況に応じて、2名のサポートが効果的な動きを選択できるように練習する。
図3はその一場面。ボールマンがドライブしてコーナーへパス。ウイングを守るディフェンスがローテーションしてきたら、ウイングへパスを回す。これでウイングはオープンスリーのチャンスになる。
図4は別のパターン。ボールマンのドライブに対して、ウイングのディフェンスがローテーションダウンしてコーナーへのパスを消しに来た場合は、ウイングが前にできたスペースへダイブ。そこにボールマンがパスを送りフィニッシュ。
この時ウィングは、ボールマンのサポートとしてダイブと同時にボールを呼んであげる。これが、1on1でストレスに晒されているボールマンを助けることになる。
というように、ウイングはマイマンが下がったらダイブすることを原則とする。ただし、ウイングがシューターであり、かつボールマンが抜き切れてマイナスのパスを出す余裕があるようであれば、3Pラインの外で待っていてもよい。
機械的に動くのではなく都度判断する
これらをドリルに落とし込んで練習する場合は、それぞれが機械的に動くのではなく、都度、1on1の状況やディフェンスの反応に応じて動きを選択する。
DVDでは、様々なシチュエーションを設定したドリルで、その選択が適切にできるようになるための原則の紹介とコーチングが展開されている。
〈商品情報〉
「恩塚 亨 Offence Game Model」
■DVD3枚組 ¥27,500(税込)
■指導・解説 恩塚 亨(BEYOND BASKETBALL 合同会社)
12/18(月)よりキャンペーン開催!DVD通販サイト会員様2023ポイントプレゼント
主な内容
第1巻<1141-1> 1on1の原則/サポートの原則(90分)
<収録内容>
■イントロダクション:本作における目的の共有
■1on1の原則
■サポートの原則
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第2巻<1141-2> BREAKの原則~アタック中におけるサポートの原則~(85分) ←今回紹介した内容はココ!
<収録内容>
■BREAKの理解
■BREAK 1(ボールマンの進行方向にサポートが1人)
■BREAK 2 (ボールマンの進行方向にサポートが2人)
■BREAK 3の理解(ボールマンの進行方向にサポートが3人)
■BREAK 3 In
■BREAK 3
■BREAK 3までの総合リアクションドリル
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第3巻<1141-3> 5on5におけるBREAK(46分)
<収録内容>
■BREAK 4 (ボールマンの進行方向にサポートが4人)
■Harf Coat 5on5
■Finish トランディションを防ぐオフェンスリバウンド