クローズアウト時にハーキーステップは必要か?

公開:2021/05/28

更新:2021/07/02

質問投稿者:高校男子指導者

回答者:遠香周平(東京成徳大学高等学校女子バスケットボール部 監督)


質問内容

ディフェンスフットワークについての質問です。 最近、3線から1線へのクローズアウトの局面で、ハーキー(スタッター)ステップをやらない(指導しない)ようになっていると耳にしましたが、それは男女問わずバスケット界全体の流れなのでしょうか? 今まで、①相手が左右どちらにカウンタードライブを仕掛けてきても瞬時に床を蹴って左右どちらでもついて行けるよう、②ハーキーをすることでバッシュと床のこすれる音で聴覚的にも相手にプレッシャーを与えるために、クローズアウト時にハーキーを教えてきたのですが、それらの解釈が違ってきているということなのでしょうか? ご指導よろしくお願いいたします。


回答

一概にハーキーステップが悪いわけではありません。ただし、現在主流になってきている「ドリブルドライブモーション」オフェンスではギャップアタックやミスマッチからロングクローズアウトになるところにパスが行くことが多くなってきているので、それを守るには、まず3ポイントシュートを打たせないことがディフェンスの戦術となっています。

あえて抜かれることを覚悟でディレクションしてシューターにアタックする。先に跳んでシュートそのものをブロックしたりタイミングをずらすなど、今までハーキーステップで両手をあげてシューターにアプローチするいわゆる「消極的」なディフェンスから「積極的」にチャレンジするディフェンスに変化しています。①ギリギリまでスプリントしてシューターの手前でストライドストップをかけて、ボールの軌道となるところにハンズアップする。もちろんドライブされることは覚悟でついていく、②シュートそのものにプレッシャーをかけるためにギリギリまでスプリントして構えたシューターのシューティーングハンド側に跳びぬける、というものです。

このロングクローズアウトの欠点は、抜かれることやシュートフェイクで打たれることですが、クローズアウトは1人で行うのではなく、クローズアウトの両隣もギャップにクローズアウトをすることが重要です。ボールマンの次のプレーをこのプレーヤー達が潰しに行くことで相手の時間を奪うことができるからです。

いずれにせよ、シューターにプレッシャーをかけ続けることが肝要なので従来のスタイルでも簡単に打たれないことがポイントです。


遠香 周平 Shuhei Oka

東京成徳大学高等学校女子バスケットボール部監督 東京成徳大学中学校バスケ部監督として全中3連覇を含む5度の全国優勝を経験。高校の指導者に転身後も全国大会にチームを導き、2020年ウィンターカップでは準優勝を果たした。日本代表として活躍した、吉田亜沙美(現東京医療保健大学女子バスケットボール部AC)や大崎佑圭をはじめ、多くの教え子がトップレベルで活躍している。

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