公開:2020/08/07
更新:2021/02/22
大会が中止になった選手たちのために
先日、東京医療保健大学女子バスケットボール部恩塚HCご協力のもと、バスケットボールクリニックを開催しました。このクリニックは、「新型コロナウイルスの影響により大会がなくなり落ち込んでいる選手たちに、バスケットボールの楽しさを忘れないでほしい」という、恩塚コーチの強い思いにより実現したものです。なお今回は、講師・見学者のマスク着用、アルコール消毒の徹底、講師と選手のボール共有の禁止、常時換気、といった、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底したうえでクリニックを実施いたしました。
日頃よりジャパンライムをご利用いただいているお客様の中から2つのチームを対象にクリニック実施。「ボールを失わずに攻め切ること」をテーマに、「Defを縦と横に揺さぶる方法」「攻撃に行き詰った時の対処法」「チームでの崩し方」まで、オフェンス力を高めるための指導が展開されました。
限られた時間の中で、ひとつひとつのプレーやスキルが「なぜ必要なのか」「実戦のどの部分に活かされるのか」ということを、ゆっくり丁寧に解説。恩塚コーチ自ら「ナイスプレー」「良いね」「うまくなってきた」と、選手それぞれに声をかけながら、終始和やかな雰囲気でクリニックが進行していきました。
選手の皆さんも、恩塚コーチの話を真剣に聞き、与えられた課題に果敢に挑戦。短い時間のなかで、目に見えて成長を遂げた選手も出てくるほど、充実したクリニックとなりました。なにより、選手ひとりひとりがバスケットボールを楽しんでいる姿がとても印象的でした。
出会いが選手や指導者の成長に繋がることを願って
参加いただいたチームの指導者の方からは、「本当にしっかりとした理論の裏付けがあっての練習だと改めて思いました。私は常々、人との出会いが人生を変えると信じています。今日の出会いで子どもたちが良い人生を歩むきっかけとなればうれしいです。」との感想もいただきました。
このクリニックを通して、バスケットボールの楽しさを改めて実感してもらい、次のステップへとつなげるきっかけ作りができたのではないかと感じています。
今回は限られたチームでしか実施することができませんでしたが、これからもこうした「出会い」の輪を広げ、少しでもバスケ指導者や選手の皆さまのお役に立てるよう、様々な企画を展開していきます。
1979年、大分県出身。バスケットボール女子日本代表アシスタントコーチ、東京医療保健大学女子バスケットボール部ヘッドコーチ、東京医療保健大学准教授。2006年、東京医療保健大に女子バスケットボール部を創設し、並行してアナリストやテクニカルスタッフとして女子日本代表チームに関わる。その高い分析力と指導力を生かし、2017年、創部12年目にしてリーグ戦&インカレともに初優勝を果たした。