川崎ブレイブサンダースU-15チームのコンディショニング 山村亮介ヘッドコーチ、吉岡淳平フィジカルパフォーマンスマネージャーに聞く

公開:2021/04/23

更新:2021/05/06

2021年5月1日より、ジャパンライムの月額制動画配信サービス「JLCオンデマンド」で『川崎ブレイブサンダース 育成年代のコンディショニング』の配信がスタートとなります。今回は、その収録時に行った、川崎ブレイブサンダースU-15チームの山村HCと吉岡フィジカルパフォーマンスマネージャーへのインタビューをご紹介します。

――チームで取り組んでいる日々のコンディショニングプログラムは、プレー面にどの程度影響していますか?

山村:大いに影響があると思っています。2年間見てきて、選手たちは入団してきた時から明らかに体つきが変わってきたし、同時に、彼らの意識も変わってきています。

吉岡:今回の映像の中で紹介しているフィジカルテストや栄養調査の内容が山村コーチにフィードバックされ、指導に活かしていただくことで、うまく回転していると思います。

山村:他チームのコーチの方々とお話しする中でも、コンディショニングチームの存在は川崎の強みである、との評価をいただいています。

吉岡:ユースチームにおけるコンディショニングチームの役割をクラブ側に十分理解をしていただき、環境を整えてくれていることが一番大きいと思います。

──一般的な部活動やクラブチームでは、マンパワーなど、その“環境”が不十分であるケースがほとんどだと思います。そうした場合はどうすればよいでしょうか?

山村:スポットでもいいので、専門家を招いて講義をしてもらうのがよいのではないでしょうか。選手たちの意識を変えるきっかけになると思います。

吉岡:ネット上でたくさんの情報を得られる時代ですが、それらが、必ずしも現場で役立つものかどうかはわかりません。まずは、実践している現場に足を運んで見てみることをおすすめします。人、物、金に関して制約がある中ではやれることが限られるのは仕方ないですが、限られた環境下でもできることはあります。情報のアンテナを張ってできることからやってみる、ということではないでしょうか。

──育成年代の指導者に伝えたいことは?

吉岡:今の高校生や大学生が行っているコンディショニングの中で、年代的な適性を踏まえつつ、やるべきことは中学生年代からやらなければならない。これは急務であると思っています。なぜかと言いますと、トップチームを十数年見てきた中で、「あれをやっておけば良かった」と感じるケースがすごく多かったんです。他競技からも同じような声を多数聞いています。現在ユースに関わっているからには、彼らが高校・大学・トップチームへと進んだ時に、そうした声が出ないような環境を作っていきたいです。今回制作した動画の内容を共有することで、現場の先生方にも、同じ思いで選手を育成していただきたいと思っています。

川崎ブレイブサンダースユースで実際に取り組まれている、コンディショニング・トレーニングの実態を、JLCオンデマンド「バスケットボールコース」にて2021年5月1日より配信中!

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