小学生離れした全員バスケを体現するチームの秘訣

公開:2020/07/06

更新:2021/02/18

選手のやる気を引き出す指導

本当の「褒めて伸ばす」とは!?

小山コーチは選手を褒める、ポジティブな言葉をかけることも大事にされているそうです。ただし、そこには大きなポイントがあるそうです。

「選手にはよく、
『うちには、金の箱・普通の箱・ゴミ箱があって、金の箱=頼りになる見本になる子、普通の箱=言われればできる子、ごみ箱=話を聞かない・やらない子、監督は黙ってその振り分けをいつもしてる。みんなはどの箱に行きたい?』
と聞くと「金の箱」と言う、そこで
『でも実は選ばれているようで、君たちの立ち振る舞いが選ばせてるんだよ』というとみんなピシッとなるんだよ。そうするとこちらが怒ったりしなくても、自然と選手が動くんだよね。だから、こちらも自然と『すごいね』って褒めるんだよね」

練習のインターバルをなくす

川口じりんMBCの練習では、休憩時間や選手が休んでいる時間がほとんどありません。給水も適時選手の判断で取らせています。限られた時間の中で練習の密度を高めることに重点をおいている小山コーチは、どのように練習を組み立てているのでしょうか?

「限られた時間に、密度の濃い練習をいかにするか。バスケの練習は兎角インターバルが多いけど、そこをいかに減らすかが重要。その中で、理想のチーム像に向かって、基礎の構築・トレンドの練習・実戦の練習の3層に分けて組み立てるようにしているかな。」

そう語る小山コーチは、楽しい=面白おかしいではない。楽しい=やりがい。だとも言います。

「先にビジョンがあれば辛いことはない。細かく目標を設定して、1週間単位で計画したりしながら練習に取り組ませると、ワクワクして楽しんで練習に参加してくれる。モチベーションと目標値の設定が大切だよね。」

バスケ未経験ながら、選手と対等な関係を築き選手たちの自主性を育んできた小山コーチ。現在は、自チームでの活動にと止まらず、川口カップというミニバスの大会運営に携わるなど、広くバスケットボールの普及と発展に貢献されています。

今後も、全国の舞台で小学生離れした川口じりんMBCの選手たちのプレーが見れることを楽しみにしています。

(取材:2018年)


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