現場の声 vol.2:飛龍高等学校原田裕作監督 ~高いレベルで戦うために「フィジカル」は必要~

公開:2020/10/23

更新:2020/10/27

近年、激戦区静岡県の高校バスケ界をリードし、全国大会ベスト8進出を果たすなど、全国レベルでの活躍を続ける飛龍高等学校男子バスケットボール部。決して体格に恵まれた選手や中学時代に実績のある選手ばかりが入学するわけではない環境で、結果を残してきた要因の一つが「フィジカルトレーニング」です。今回は、飛龍高校での日々の取り組みと、原田監督のトレーニングに対する考え方を伺いました。

↑飛龍高校 原田裕作監督↑

専門家に頼むことで「継続性とバリエーション」が出る

Basketball JUMP(BJ):本日はよろしくお願いします。早速ですが、飛龍高校ではトレーニングをどのように取り入れているのでしょうか?

原田裕作監督(以下原田):戦術・技術の練習との比率でいうと7:3~6:4くらいの割合で取り入れています。チームをAとBに分けて、朝練の時間も活用しながら、週に3回~4回、最低1時間は取り組むようにしています。

BJ:トレーニングのメニューはどのように決めていますか?

原田:トレーナーの方に上半身・下半身に分けてメニューを組んでもらい、それをもとにトレーニングを行っています。また、週に1回はトレーナーに練習に来てもらい、2時間~3時間かけてコンタクト系やラン系のトレーニングも合わせて指導をしてもらっています。

BJ:トレーナーの方に指導してもらううえで、重要視していることはありますか?

原田:チームの状況や私自身が目指すチームの理想像を共有することです。例えば試合の中で、コンタクトで負けたシーンがあれば、「あそこで負けないようにしたい」とか「こういうプレーがしたい」とか。そういうことを伝えて、トレーナーの方からも「こんなこともできるのでは」という提案ももらいながら、やってもらっています。私自身もトレーニングについて勉強はしていますが、やはり限界はあります。専門家にお願いすることで、継続的に強化できるし、バリエーションも豊富なので選手も飽きずに取り組めるようになっていると思います。トレーニングは、「体をつくる」+「体の活かし方を身につける」ことが重要だと考えているので、そのあたりもトレーナーと話しながら一緒にメニューを考えています。

BJ:トレーニングの計画はどのように立てているのでしょうか?

原田:トレーナーとも相談しながらですが、6月~7月のインターハイ予選から本戦、そして11月~12月のウィンターカップの時期。この2つにピークを合わせるように計画を立てています。2月の新人選後~4月末、8月~9月はトレーニングの比重を増やし、フィジカルの部分の強化に力を入れています。選手の体調やチームの状態にもよりますが、この時期は5:5もしくは4:6でトレーニングの方が多いと思います。

「何のためのトレーニングなのか」を考えることが指導者に求められる

BJ:トレーニングに取る組むようになって、プレーの面で何か影響はありましたか?

原田:フィジカルの部分でアドバンテージをとれるようになりました。トレーニングといっても、「ただ体を大きくする」ことが目的ではありません。バスケのプレーの中で、例えばコンタクトやジャンプ力、スピードといった部分の強化に繋がらなければ意味がないと考えています。

BJ:トレーニングの目的は何か、が重要ということですね

原田:そうですね。体格差やパワーの差を跳ね返し、フィジカルコンタクトで負けないことを求めているので、ただ体を大きくしても戦えなければ意味がありません。また「どうコンタクトするのか」ということも含めて「フィジカル」だと思っていますし、フィジカルにはある程度慣れも必要で、コンタクトに慣れるための練習も必要だと思います。様々なハンディをカバーするためにフィジカルの強化が必要で、そのためにトレーニングを行うというイメージですかね。

↑コンタクトを意識した練習は普段から取り入れている↑

→「フィジカル」を強化して得られる効果とは!?

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