公開:2024/12/13
更新:2024/12/24
先日閉幕した2024女子インカレの決勝では、東京医療保健大学との歴史に残る激闘の末に白鴎大学が2連覇を達成しました。白鴎大学の佐藤智信HCがコーチングフィロソフィーの面で強く影響を受けたのが、元NBAコーチのドウェイン・ケイシー氏です。そのケーシー氏を招き、2024年7月に行われたクリニックを収録したコンテンツの配信が、12月10日からスタートしています。
ドウェイン・ケイシー氏の略歴
ドウェイン・ケイシー(Dwane Casey)氏は、1957年インディアナ州生まれ。ケンタッキー大学を卒業後、母校でコーチに就任。1989年からは積水化学やいすゞといった日本のチームでコーチとして活躍する。その後ミネソタ・ティンバーウルブズ、トロント・ラプターズ、デトロイト・ピストンズでHCを務め、ラプターズ在籍の2017-2018シーズンにはNBA年間最優秀コーチ賞に輝く。
とどまることのないオフェンス
ケーシー氏がこのクリニックの中で強調していることの一つは、フローオフェンス(Flow Offense)という考え方。これは「とどまることのない」「途切れのない」オフェンスといった意味合いで、高い水準でこれを実行できれば、相手にプレッシャーを与え続け、チームは有利に試合を運ぶことができる。
この作品ではトランジション、ハーフコート、エンドラインスロー、サイドラインスローからのオフェンスパターンを多数紹介しており、これを組み合わせることで、とどまることなくプレッシャーを与えることができる、という考えだ。
ただし、ただ攻め続ければよいという単純なものではなく、プロ、アマチュアを問わずすべてのチームに共通するファンダメンタルを徹底することが大切だ。ケーシー氏は、たとえばパスについて、少しでも気を抜けばおろそかになりがちな以下のような点を、クリニック中に何度も指摘している。基本的な事項だが、オフェンスの流れを止めないためには大切なことであり、完璧にこなすのは実は難しく、また、常に立ち返るべきポイントであることがよくわかる。
・パスはレシーバーの後ろではなく、前に出す
・バウンズパスは3Pエリアでは通らないので使わない
・レシーバーはボールマンにタイミングを合わせて動く
「ドウェイン・ケイシー クリニック2024」 作品詳細
この作品では、2日間にわたり開催されたクリニックの模様が、ほぼノーカットで収録されています。Day1のオフェンス編は白鴎大女子チームが、Day2のディフェンス編は男子チームがモデルになってケーシー氏指導の下、種々のドリルが展開されます。JLCオンデマンドでの配信予定は下記の通り。
≪Day1≫Flow Offense① 配信中
≪Day1≫Flow Offense② 2025年1月配信開始予定
≪Day2≫Zone Defense① 2025年2月配信開始予定
≪Day2≫Zone Defense② 2025年3月配信開始予定