公開:2025/02/10
更新:2025/02/18
2月14日より、鷲野鋭久氏(星城高等学校女子バスケットボール部コーチ)新作DVDの予約販売がスタートします。中学バスケで数々の実績を残した鷲野氏が、高校に活躍の場を移して初めてとなる今回の作品。本作に込めた思いや、ご本人とチームの現況などについてインタビューしました。
高校チームでの新たなチャレンジ
──中学校で38年間指導されて、高校で新たなチャレンジを始めようとお考えになった根底には、どのような思いがあったのでしょうか?
これまでやってきた指導を活かし、上の年代で試してみたいという思いがあり、中学校教員の退職を機に、チャレンジしてみようと考えました。高校にきて3年目になりますが、いまだに勉強の日々です。
──指導スタイルで以前と変わった部分はありますか?
中学校でも、全国で勝てるようなチームになってからは、選手たち自身に考えさせ、答えを出してもらう傾向が強くなっていきました。私たちは調教師ではなく人と関わっているわけですから、頭ごなしに「ああしろ、こうしろ」ではなく、チームとして今必要とされる練習を、自分たちで考えて実行させる。その時間が増えていきました。
高校でも、同じ考え方で選手たちと接しています。自分たちで解決策を考え、練習していく。ファンダメンタルはしっかり押さえつつ、課題解決型の練習時間を、かなり多めに採用しています。自分たちで考えさせる、気づかせるための練習が増えています。
ドリルの「あり方」を大事にしてほしい
──今回の新作DVDについて。この作品に鷲野先生が込めた思い、どんな部分を特に見てほしいか。そのへんをざっくりお話しいただけますでしょうか。
長年中学生を指導してきて大事にしてきた部分、例えば、私がよくお話しさせていただく「視野を伴ったファンダメンタル」、「合わせの感覚・慣性」等の要素は、高校生が対象であっても変わらないな、との思いを強くしています。中学生と高校生、どちらにも取り組んでいただきたい練習の考え方と方法を、作品に収めました。
DVDの中でも言っていますが、ドリルの「やり方」だけでなく「あり方」に注目していただきたいです。「あり方」とは、それぞれのドリルがなぜ必要なのか、なぜ重要なのか、どこに気をつけて行うべきなのかといった根本的なコンセプトです。作品全体を通じて、その部分の説明に力を入れています。
「やり方」については、SNS等で簡単に入手できる時代です。原点であり、最も重要な「あり方」が、今、指導者にとっても選手たちにとって必要とされる情報なのではないか、と思います。ドリルの「あり方」については、講習会やクリニックでもよく質問を受けるトピックでもあります。
──鷲野先生の過去作品をご覧になってきた方も多いと思います。そうしたリピーターの方々に対して、最新作はこう見てほしい、というメッセージはありますか。
1作目、2作目のころから変わらずに収録しているドリルもあります。それらは、私自身がやっぱり外せないとの思いで収録しています。お気づきになった場合は、そのドリルがそれだけ重要なんだとご理解いただきたいです。
個の技術からチームの技術へ
──高校生を指導する中で感じたことで、作品に反映されている内容はありますか。
年代が上になって競技レベルも上がってくると、個人のドリブルだけで突破することが難しくなります。私が以前から「パスより速いドリブルはない」と言っていますが、パスを使って、チームとしてボールいかにボールをつないで得点までもっていくか。個の技術からチームの技術へ。高校生ぐらいになると、人と合わせる技術(ボールミート、キャッチ、ムーブ、ポジション等)が高度に要求されます。私自身、現在のチームでその部分を大事にしていますし、本作では、そこにフォーカスした合わせのドリルを数多く紹介させていただきました。
新作DVD・作品概要
鷲野鋭久の“中高一貫指導”バスケットボール
~「ツナグ」をテーマとしたドリル集~
■指導・解説:鷲野 鋭久(星城高等学校 女子バスケットボール部 コーチ)
■実技協力:星城高等学校 女子バスケットボール部
◎DVD3枚組・分売不可 26,400円(税込)
≪先行予約受付中≫ 2月26日(水)13:00まで
【予約特典】ポイント2倍 2月28日(金)より順次発送 >>>作品詳細ページ