公開:2025/07/18
更新:2025/07/16
ディフェンスはコミュニケーションが重要、とよく言われます。チームメイトに、どんな言葉で何を伝え、聞いた側の選手はその意味を正確に理解し、適切なプレー選択をする。こうした質の高いコミュニケーションを高いレベルで実現しようとしているのが四日市メリノール学院中学校・女子チームです。同チームの稲垣愛HC指導監修による新作「稲垣愛・ヘルプローテーションディフェンス」から、ディフェンスコミュニケーションに関する部分を抜粋します。
「ボール!」の意味とヘルプの準備
ディフェンスの1人が相手のボールマンについたら、「ボール!」を叫んでボールを守る意思を味方に伝える。これはどのチームでも行っているディフェンスの基本だが、稲垣氏は、ここから一歩進んで、2線以降のディフェンスがこのコールにどう反応するか、までを徹底して指導する。
クローズアウト1on1でボールマンについたディフェンスは、「ボール!」のコールと同時に自分の手をボールの上に置き、相手のシュートを阻止する。シュートを阻まれるとドライブを仕掛けてくるので、2線以降のディフェンスは、コールと同時にヘルプの準備をする。つまり「ボール!」は、「私を助けて!」の意味も含んでいるのだ。相手のドライブが始動する前からヘルプの準備をしておけば、チームとしてのディフェンスが有効に機能する。
「ディナイ!」「ポスト!」の言外の意味は?
パスディナイに入るときは「ディナイ!」と叫ぶが、この場合の言外の意味は? ディナイされた瞬間に相手は裏を取ってバックカットしてくる可能性が高い。だから、「ディナイ!」には、バックカットに対してのヘルプを味方に要求する意味合いが含まれる。
さらに「ポスト!」の場合は? 一般的には相手のビッグマンがポストに入ったとき、それについたディフェンスが「ポスト!」とコールする。これには「相手が大きいので自分一人では守れない、誰か来て!」という意味が含まれる。
これらのコールを聞いたら、他のプレーヤーはその言外の意味を瞬時に察知し、相手が動く前にヘルプに向かう。それによって、オフェンスの芽をことごとく摘んでいくことができる。
大歓声にもかき消されない声を出す
稲垣氏は、プレーを止めて上記のことを説明し、選手たちの理解を促す。そして、もう一つ強調しているのが声の大きさだ。大会の規模が大きくなればなるほど、試合は大歓声に包まれるようになる。その大歓声にかき消されないぐらいの大きな声を出してチームメイトに状況を伝えなければ、声を出す意味がない。
ディフェンスコミュニケーションの本質とは何か、そして、日々の練習で何を実践すべきか。それが明確に示された稲垣氏のオンコートコーチングは必見です!
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