ゾーンディフェンスに対する攻め方の原則 恩塚亨×福岡第一

公開:2025/10/10

更新:2025/10/07

JLCオンデマンドで公開中の「恩塚亨クリニックシリーズ・福岡第一」から、選手の質問に答えて恩塚氏がゾーンディフェンスに対する攻め方を解説している部分を紹介します。この場合も、得点に結びつきやすい「原則」があります。

第一の選択はハイロープレー

ゾーンディフェンスに対する攻め方で最も簡単で基本になるのは、ボールを直線的にゴール下へ入れて得点を狙うハイロープレーだ(図1)。

図1

トップの#1から、いったんウィングの#1にパス、すぐに#1へパスバックした瞬間に#4がハイポストフラッシュ、そこに#1がパスを入れ、ゴール下でミスマッチとなったディフェンスをシールしている#5にパスして、シュートを決めるパターン。(相手SFにシールすることがポイント)しかし、ハイローパスが簡単に入らない場合も多い。

ピックアンドロールで逆サイドにスペースを生み出す

そこで、次の選択肢はウィングでのピックアンドロールになる。#1はウィングの#3にパスすると同時に逆サイドのウィングへアウェイし、横にいた#2もコーナーへアウェイする。#4が#3のピックに出ていく(図2)。

図2

#3は#4のスクリーンを使ってペイントアタックして、相手の誰がヘルプに来るかを見る。通常、ローポジションにいるビッグマンはヘルプに来ないで、#1を守っているディフェンスが来る。

このタイミングで、#1にパスを入れると、ローポジションにいるもう1人のディフェンスがヘルプに出てくる。これでコーナーに控える#2がオープンとなり、#1がパスをすれば、確率の高いシュートを打てる(図3)。

図3

クリニック動画には、これらのパターンを繰り返し練習し、恩塚氏が随時説明を加える様子が収録されている。

原則を正しく理解してボールマン以外が機能的に無駄なく動き、仮にうまくいかなかったとしても、すぐに次の選択ができるよう、練習を重ねる。この考え方は、ゾーンオフェンスでも全く同じということだ。


>>>JLCオンデマンド 恩塚亨クリニックシリーズ「福岡第一」

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