公開:2026/02/27

3月2日リリースの新作『BASKETBALL 5 STANDARD』の指導・監修者である堀里也氏(新潟医療福祉大学男子バスケットボール部HC)のインタビューとドリル動画による予告編。その後編です。今回は、5つのスタンダードのうち後半3つの概要と、各要素を“”チームにどう落とし込んでいくか”について堀氏の話をもとにまとめてみました。
堀里也氏プロフィール 新潟県出身。鳥屋野中学校で全中優勝。能代工業高校に進みキャプテンを務める。筑波大学へ進学した後、教員として地元新潟へ戻り輝かしい成果をあげる。U16男子日本代表のアシスタントコーチを務めるなど、育成年代の指導者として精力的に活動し、2025年から大学へと挑戦の場を移して活躍中。
<選手>
鳥屋野中学校(全中優勝)→能代工業高校→筑波大学
<指導者>
鳥屋野中学校→白新中学校・U16日本代表AC→新潟医療福祉大学
2014年 全中3位(鳥屋野中学校)
2017年 全中準優勝(鳥屋野中学校)
2020年 全中優勝(白新中学校)
2025年 インカレ出場(新潟医療福祉大学)
黄金時代の能代工業が体現していたスタンダード
堀氏が挙げている5つのスタンダードとは、以下の5つ。
1.ボールを片手で扱うこと、両手で扱うこと、視野を切り離すこと
2.ドライブはゴールに向かいスポットを攻める
3.スペーシングとボールムーブ
4.リバウンドの獲得とトランジションへの移行
5.トランジションオフェンス対トランジションディフェンス
このうち1と2はこの記事の前編で触れたので、今回は3~5の紹介となるが、4の“リバウンドの獲得とトランジションへの移行”について、堀氏は、1990年代後半に3年連続高校三冠という偉業を達成した能代工業高校のオフェンスを例に出し、時代を経ても変わらないスタンダードの大切さを強調している。
堀氏はこの時代、田臥勇太選手らとともに戦った。当時の能代工業は、トランジションの鉄則である「いかに手続きを少なくして相手陣内にボールを送るか」が、見事に体現されたチームだった。ダウンヒルの1対1能力がずば抜けている田臥選手にボールを渡し、他の選手が高速でアクションゾーンに走り込んでいくプレーで相手を圧倒し、得点を重ねた。
堀氏は、指導者としてU16男子代表チームを率いて海外のチームと戦ったときも、リバウンド獲得後のトランジションオフェンスが良いチームほど強いチームであるとの思いを強くした。こうした経験を加味して導き出されたのが、“5スタンダード”なのだ。
以下、スタンダード3~4について、堀氏のインタビューと本編からのダイジェストによる動画をご覧ください。
3:スペーシングとボールムーブ
4:リバウンドの獲得とトランジションへの移行
5:トランジションオフェンス対トランジションディフェンス
バスケットボールIQと“コートスキャニング”
5スタンダードがなぜ重要かについて、堀氏は現在Bリーグでも大型ガードの1人として注目を集める小川敦也選手(栃木ブレックス)を例に出しながら、以下のように語っている。
「バスケットIQが高い選手とは、”いつ・どこで・何をするか”を的確にそして瞬時に判断できる選手だと考えています。新潟市立鳥屋野中学を指導していた頃、小川敦也選手が主力であった年代は、スタンダードがよくできるようになった年代ですし、小川選手自身がスタンダードの高い選手と成長してくれました。特に、バスケットボールIQ、コートスキャニングに優れた選手でした。コートをスキャニングする力量は、ユース世代には全員が高めなければならない要素だと考えています」
“コートスキャニング”とはコートの状況を把握すること。状況を把握できてこそ適切なプレーを選択できる、という考えだ。そのために必要なボールを扱いながら視野を確保するスキルをスタンダード1から強調していく。
5スタンダードをどのように取り入れるか?
「21年間、中学生を指導してきました。特に、後半の10年間は、このスタンダードを大切にトレーニングしてきたことが、勝利という結果にもうまくつながっていたように感じます。現在は大学生を指導していますが、このスタンダードが疎かになってしまうことがあるため、特に”何を見るか”そして”キャッチ”と”パス”が成長を妨げるボトルネックになっていると感じています」
5スタンダートの取り入れ方としては、シーズン開始とともにスタンダード1から順番に5へと進む形を堀氏は採用しているが、シーズン中は逆になるという。
「シーズンが進んでゲーム形式の練習が増える中で、ボトルネックになる部分が見えきます。先ほどの、何を見るか(コートスキャニング)、キャッチ、パスといった要素です。それを一つずつやり直していくことで、全体のレベルが上がってきます。私自身、大学チームの初年度はインカレ予選まで7カ月しかない中で、この方法を採用してある程度の手応えを得ることができました」
このように、5スタンダードを強化の基準にしながらチームづくりに取り組み、年間を通してその精度を高めることで成果につなげることが期待できる。また、ゲーム構造から本質的な要素をピックアップしたものであり、育成年代から大学生まですべてのカテゴリー、男女問わず参考にできる。
バスケットボールの進化が加速する今だからこそ学びたい“不易”のテーマを掲げたのが『BASKETBALL 5 STANDARD』だ。
3/2より配信・予約販売開始
本作『BASKETBALL 5 STANDARD』は、3月2日より各プラットフォームで配信・予約販売がスタートします。
堀里也 BASKETBALL 5 STANDARD
~ゲームの基本構造と必要なスキルの理解習得~
全2巻 18,700円(税込)
■配信・販売スケジュール&特典
・3月2日 DVD予約開始 ポイント2倍(5%→10%)~3月9日(月)→3月10日(火)発売、順次発送 DVDショッピングサイトTOP
・3月2日 ストリーミング配信開始 10%OFF~3月9日(月) バスケットボールストリーミングストアTOP
・3月2日 オンデマンド配信開始 3月~5月で全編公開 JLCオンデマンドTOP