1対1をしぶとく守り切るために大切なこと

公開:2025/07/25

更新:2025/08/02

ディフェンスの基本、1対1の精度をどう高めるか。これはすべてのチームに共通する課題だと思います。四日市メリノール学院の稲垣愛HCは、ディフェンスに求められる重要な動きを細かく分解して理解を促し、決して妥協を許さない指導で日々スキルアップを図っています。稲垣氏指導・監修の最新作「稲垣愛 ヘルプローテーションディフェンス」から、1対1のエッセンスを抜粋します。

へそとへそがズレないように

1対1の局面におけるディフェンスの心得として、相手に正対していることが重要とよく言われる。オフェンスに対して半身になると、簡単に抜かれてしまう。稲垣氏は、これを「へそとへそがずれないように!」という表現で徹底指導する。自分のへそが、常に相手のへそと正対している状態で守る。

そしてこの状態から、足を横に一歩出して相手の初動を止める。細かいフットワークではなく、一歩で止めることがポイントだ。

図1 相手に正対できていない例。これだと簡単に抜かれてしまう
図2 へそとへそがズレないディフェンス。足を一歩横に出せば簡単に抜かれない

止まることの重要性

稲垣氏は1対1の練習中、「止まる」ことの重要性も繰り返し説く。これには相手の仕掛けに反応しすぎて“ジタバタしない”“下がらない”といった意味があるが、これを簡単にできる選手は多くない。つまり、しっかり止まることができるようになれば、1対1の精度が確実に高まるということだ。

まず止まって相手に正対する。抜きに来たら足を一歩横に出して守る。次の仕掛けに対しても、まず相手に正対して「止まる」。抜きに来るまで相手の仕掛けに対して反応しすぎないことが大切になる。

止まることの意味と、意識するポイントをおさえて練習を積み重ねる必要があり、本作品では、止まれているディフェンスと、そうでないディフェンスの違いが示され、「止まる」ことがなぜ大切かがよくわかる。

図3 相手が抜きに来るまで正対して「止まる」

キーワードで理解する1対1スキル

「へそとへそ」「止まる」以外にも、稲垣氏は1対1のディフェンスで意識すべきポイントを、ドリルを頻繁に止めて指導する。よく出てくるのは以下のキーワードだ。

・下から上を見る(姿勢を低くして、相手を下から見る)

・肩が揺れるのはダメ(上記の「へそとへそ」と同義。肩が大きく回転すると簡単に抜かれる)

・抜かれそうになったら2歩下がる

選手が理解しやすい言葉で説明し、わからなければさらに噛み砕いて説明し、理解させたらできるまで繰り返す。 妥協を許さない丁寧なコーチングが、四日市メリノール学院の強さをかたちづくっていることが、映像の随所からうかがえるのがこの作品です。

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