効果的なポストゲーム1-3-1 恩塚亨×福岡第一

公開:2025/09/26

更新:2025/10/01

JLCオンデマンドで順次公開中の「恩塚亨クリニックシリーズ・福岡第一」の中から、ポストプレーの精度を高めるためのドリルを紹介します。福岡第一の強力なポストプレーヤーを活かし、オフェンスの精度をさらに高めるための原則として、恩塚氏は何を提案したのでしょうか。

1-3-1の形をつくる

このセクションでは、トランジションプレーでリムランナーがゴール下に走りこむ場面を想定している。相手のディフェンスが整う前にローポストにボールが入り、イージーレイアップができればよいが、そうでない場合も多々ある。恩塚氏がオフェンスの重要事項としていつも強調するのが、オフボールプレーヤーがボールマンやポストをサポートする動きであり、このケースでもそれがキーファクターとなる。

まず、ボールマンはボールサイドのウィングにボールを回す(ウィングロー)。このとき、逆サイドのウィングプレーヤーはにハイポストにフラッシュする。そしてコーナーのオフェンスプレーヤーが空いたウィングを埋める。コーナーに滞留していると、ボールがローポストに入った場合にディフェンダーがヘルプに行きやすくなるため、それを防ぐ意味合いがある。

図1 ウィングローの1-3-1陣形

これでオフェンスの陣形が1-3-1になる(図1)。ウィングローのケースでは、この1-3-1がオフェンスとして強い形となる。パスをもらったウィングプレーヤーは、逆サイドを見ながらポストにパスを入れれば、得点確率が高まる。このとき、逆サイドで動いた2人のプレーヤーがボールを呼ぶことが大切だ。

相手をシールしてハイロープレーで得点する

ゴール下のローポストへのパスがディナイされ、ダイレクトのポストフィードが難しい場合は、アングルを変えるためハイポストを経由してローポストにボールを入れる。この場合は、ローポストが相手をシールする動きが重要になる。ローポストは、ハイポストにボールがパスされた瞬間に身体を反転させてフリーフットを大きく踏み出す。相手に背中で蓋をするイメージ(図2)。

図2 ローポスト(赤矢印)がディフェンスをシールしてパスをもらう

ここからハイロープレーでパスを受け、レイアップ。このプレーの間も、逆サイドに1人残っているオフェンスはウィングに留まりボールを呼ぶ。ディフェンスはこのプレーヤーにのケアをし続ける必要があるため、シューターに対してヘルプに行きづらくなる。

ローポストプレーヤーは、ウィングからダイレクトでパスをもらうか、ハイロープレーでもらうか、これをパッサーに伝えるためのサインを決めておくとよい(例:パーならダイレクト、グーならハイロー)。つまり、ローポストプレーヤー自身がパスの方向を決めることにより、シールからパスキャッチまでの動きに遅れが生じにくくなる。

ドリルでは、①ローポストにダイレクト、②ハイロープレーの2つのパターンを繰り返しながらオフェンス全体の動きとタイミングを学び、精度を高めていく。


「恩塚亨クリニックシリーズ・福岡第一」はオンデマンド限定コンテンツとして、順次配信中です。今回紹介した内容は、9月19日から配信開始された「ポストのサポート(パスのサポート)」に含まれています。

>>>JLCオンデマンド 恩塚亨クリニックシリーズ「福岡第一」

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