空間を支配する走り方  

公開:2023/06/09

更新:2023/06/12

オフボールの選手がコートを上がるとき、レーンのどこを走るかによって、その後のプレーの質が変わってきます。意外に見落とされがちな走るときの”位置取り”について、ジャパンライムコンテンツの「すべてのディフェンスに対応するオールパーパスオフェンス」(指導・監修:原田茂)から抜粋して紹介します。


原田茂氏は、樟蔭東高校や樟蔭東短期大学を率いて幾度となく全国優勝に輝き、女子日本代表のヘッドコーチも務めた名将。多くの選手、指導者に影響を与え続けてきたオフェンスコンセプトの多くを、この作品の中で公開しています。今回のテーマである「空間を支配する走り方」は、その冒頭部分で触れている基本事項の一つです。

自分は今、どこを走っているか?

コートを縦のレーンで区切る場合、細かくは図1の5つのレーンに区切られる。オフボールでコートを上がる際は、自分が今、どのレーンを走っているか。どの程度の空間を支配できているか、をイメージしながら走る。

図1 5つのレーン

図1に示した左右のミドルレーンは、トレーラーゾーン(図2)とも呼ばれ、先行するプレーヤーを後方のプレーヤーがトレイル(追走)するレーンである。図3は、サイドレーンを走る選手を、トレーラーゾーンの選手が追走するパターンを練習しているところ。

図2 トレーラーゾーン
図2 サイドレーンを先行する選手をトレーラーゾーンの選手が追走する

レーン内のどこを走っているか、にも意識を向ける

レーンの中であればどこを走っていてもよいわけではなく、余裕を持ってプレーできる空間が必要だ。よく起こりがちなのが、サイドレーンを走る選手がサイドラインに寄りすぎてしまい、プレーする空間を自ら狭めてしまう例。 サイドレーンを走る場合は、レーンの中央付近に位置取りをし、ボールが回ってきた時、あるいはトレーラーとのコンビネーションでハンドオフプレーなどをする場合のプレー空間の確保をしっかり意識しなければならない。

図4
図4 サイドラインへの寄りすぎを注意する原田氏

〈商品情報〉 

上記の内容は、コンテンツタイトル【すべてのディフェンスに対応するオールパーパスオフェンス】(全4巻)のうちの第1巻【基本の走り方とつなぎ方】に収録されています。オンデマンド版、DVD版、どちらでも視聴可能です。

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コンテンツの主な収録内容

【第1巻】基本の走り方とつなぎ方 

レーンの意識5レーン/トレーラーゾーン

↑今回紹介した内容はココ!

3レーン3レーン(パス)/3レーン(ドリブル)/3レーン(インフロント)/3レーン(クリアリング)/3レーン(サイドレーン)/3レーン(コンビネーション)

ボックスからの走り方ボックスからの走り方/ボックスからの走り方[つなぎ]

【第2巻】フィギュア8の解説

フィギュア8の解説フィギュア8の解説/4メンフィギュア8

1/4オフェンス

リバウンドからリバウンドからオープン/リバウンドからインフロント/リバウンドから45度/リバウンドからドリブル/リバウンドからフラッシュ

【第3巻】フィギュア8の実践・総合練習①

原則を実践

フィギュア8の実践

1on1-2on1

【第4巻】総合練習②

オールコート3on2

■オールコート3on3

■5on5

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