公開:2021/07/23
更新:2021/06/29
このコーナーでは、北米で多数のコーチが視聴しているコーチング動画サイトBasketball HQから、おすすめのコンテンツを紹介しています。 ※ジャパンライム株式会社が翻訳掲載の権利を取得した上で制作しています。
8 Keys to Team Defense in Basketball
この記事は、Basketbal lHQの共同創設者であるKyle Ohmanによって書かれたものである。
1. コミュニケーション
・ゲーム全体を通じてコミュニケーションが途切れないようにする。
・大きな声を出す。
・チームメイトを助ける具体的な声掛けをする(カッター、スクリーン、ギャップにいる、ヘルプに来た、など)。
2.同じページを見る
・デイフェンスフィロソフィーとして、全員が同じページを見ている必要がある(守り方の原則を決めておく。下記の実例参照)。
・これは、ディフェンスの機能不全や混乱を排除するのに役立つ。
実例1 ボールスクリーンディフェンス
対ガード:アンダーへ、スイッチ、ディナイ、ファイトオーバー
対ポスト:ハードヘッジ、ソフトヘッジ、トラップ、スイッチ
実例2 オフボールスクリーンディフェンス
対ガード:追いかける、アンダーへ、スイッチ
対ポスト:ショー、シットバック、スイッチ
実例3 ポストディフェンス
後ろ、前、3/4前、1/4前
3.個人スキル
アクティブハンド:パスレーンに手を伸ばし、ボールをそらす。相手にオーバーヘッドパスをさせる。これは、ウイークサイドディフェンダーがパスキャッチを阻止するために必要なテクニックである。
ハイハンズ:ハイハンドでクローズアウトし、ショットごとに競り合う。これによって、シュート成功率が劇的に低下する。
クローズアウト:ボールがパッサーの手から離れたらすぐにクローズアウトに行く。見切り発車に注意。パスフェイクに引っかかってしまう。
フットワーク:足を切り刻み、できるだけフロアとの接触を保つ。
スタンス:ボールの動きに素早く反応できるように、アスレチックポジションを保つ。
ドライブを阻止:手を使わずにスライドしてドライブを止めることができるポジショニング。ミドルの突破を防ぎながら、ボールマンをベースラインに向けたままにする。
フリーカットさせない:すべてのカッターをバンプする。カッターをガードするときは、ボールと相手を見る。
ポストプレーヤーのディフェンス:ブロック深くでキャッチさせない。ボールが入る前にポジションを争い、オフェンスプレーヤーを追い出してボールキャッチする。
4.規律
ギャンブルしない:ギャンブルは不必要なファウルを生み、相手チームが攻めやすくなる。チームメイトが孤立する。ディフェンス内に不信感が生じる。
ポジショニング:ボールが動いたら動く。自分がどこにいるべきか、何をすべきかを常に知っておく。
リバウンド:シュートが打たれたら、すべてのプレーヤーがリバウンドに行く。
ルーズボール:ルーズボールには毎回飛び込み、50/50ボールを獲得する。
5.ハッスルプレー
・チームのために体を張ってプレーすることをいとわない。
・ハッスルプレーを称賛する。チームメイトがチャージしたり、ボールに飛び込んだりした後、大きなアクションでそれを称えよう!
・何かミスをしたとしても、仕事をやり遂げる。高いレベルでコミュニケーションを取り、それを乗り越える。
・休まないこと。すべてのプレーで競争しなければならない。すべてのプレーに対して説明責任を持つ。
6.ペイントを守る
・ペイントタッチをさせない。ボールがペイントエリアに入らないように、5人のプレーヤー全員が協力する必要がある。オンボールディフェンダーは、チームメイトが助けてくれることを信頼する。
・ペネトレーションを絶対に阻止すべく、ボールプレッシャーをかけ続ける。
・ギャップ内のプレーヤーは、ボールハンドラーが角度をつけた場合に役立つ準備ができている必要がある。
・必要に応じて、全員がローテーションの準備ができている必要がある。
・ディフェンスにほころびが発生した場合、全体が1つのユニットとして機能する。
7.トランジション
・イージーバスケットさせない。
・全力で戻る。
・1人のプレーヤーがボールを止めていることをしっかり伝える。ボールハンドラーを2〜3回ターンさせようと試みる。
・自分が守っている相手をチームメイトに伝える。
8.スカウティング
・相手チームがやろうとしていることを知る。彼らの強みは何か? 彼らのベストプレーヤーは誰か?
・彼らが最も得意とするプレーを阻止する。
・相手に不快感を与える。
・ゲームプランにコミットする。自分勝手にプレーしない。チームとしてのディフェンスプランを信頼する。
高いレベルのディフェンスは、一夜にして現れるものではない。それは時間がかかり、毎日の積み重ねによって確立される。チームとしての約束事を決め、長期間かけて浸透させていく必要がある。