公開:2026/04/03

ブレイクを得意とするチームには、ただ速いだけではない別の要素があります。その一つが、ディフェンスの状況を瞬時に察知してチーム全体が動き、ボールを展開する能力です。その部分にフォーカスし、ブレイクを出すときの状況をパターン別に分解。そして共通理解するためのプレー原則とドリルを解説しているのが鷲野鋭久氏(星城高等学校女子バスケットボール部HC)の新作「パッシングブレイクの分解練習」です。作品の概要を紹介します。
より速いブレイクを目指して
中学バスケで数々の実績を残し、現在は高校バスケに活躍の場を移して指導を続ける鷲野氏には、数十年間変わらない指導理念がある。その一つが、”パスより速いドリブルはない”、”5人でボールを運ぶ”というコンセプト。
能力の高いガードがボールを運ぶのが合理的ではあるが、よりスピードを求めるなら、パスでつなぐ戦い方を磨くべき。この信念から、現在もパスを駆使したブレイクをチームの主軸に据えている。ブレイクを成功に導くには、相手ディフェンスの状況を瞬時に判断して、その時その時で最適なプレーを選択しなければならない。
そのために状況を細かく設定し、5人の共通理解のもと動けるようドリル化して落とし込んでいく。その過程が紹介されているのがこの作品だ。

分解練習の実例:トランジション時のアウトレットパス
一例として、トランジション時のアウトレットパスを成功させるために、レシーバーがディフェンスにどう守られているか、これをいくつかのパターンに分けて練習する。
・レシーバーがディフェンスと並んでいる場合
・レシーバーのディフェンスが“少し”下がっている場合
・レシーバーのディフェンスが“完全に”下がっている場合
・どうしても入れられない場合
つまり、ディフェンスの位置取りによって、それに応じたパスの出し方もらい方がある。ここで紹介するドリルを繰り返すことで、チームとして自然にブレイクが形になっていくことを狙いとしている。
スムーズにいくケースから、しっかり守られたケースまで
パッシングブレイクを成功させるためには、まずパスの個人スキルが前提となる。作品では、冒頭でさまざまなパススキルを高めるドリルが紹介される。
そしてチーム戦術として、状況によって異なる攻め方を段階的に紹介。
①スムーズに流れる3レーンの速攻
②アウトレットパスでつなぎが必用なケース
③アウトレットパスからシュートまでつなぐケース(フィギュアエイト)
このような流れで、それぞれ詳しく解説される。
次回は②アウトレットパスでつなぎが必用なケース(バックコート1/4のつなぎ)について動画を交えながら紹介します。
作品概要
パッシングブレイクの分解練習
■指導・解説:鷲野 鋭久(星城高等学校女子バスケットボール部HC)
■実技協力:星城高等学校女子バスケットボール部
DVD(2枚組)→4月発売
ストリーミング配信→4月発売
JLCオンデマンド→4月~6月で全編配信予定