公開:2020/10/23
更新:2021/03/04
バスケットボールの戦術が時代とともに移り変わっていくように、身体機能を高めるトレーニングやコンディショニングの手法も、科学的知見の進歩を裏付けとして、年々バージョンアップが進んでいます。
最新のトレーニング方法も「いいとこ取り」をしつつ、身の丈に合わせてベーシックな部分もしっかり押さえながら体力強化を図っていきたい。これが、多くの指導者の本音ではないかと思います。
今回の特集では、専門家からのアドバイスを提供しつつ、いくつかの現場で行われている取り組みを実例として紹介します。
強くて、速くて、最後まで走れる選手を作る。
そのためのヒントになれば幸いです。
Contents
ありがちな間違った動き、身体の使い方とは?
間違った身体の使い方」で起こるプレー上の問題の数々。正しい身体の使い方を意識し、動きを根本から変えていけば、一気に上達の道筋が開けてきます。長年トレーニング指導を生業としてきた森川靖氏が、3回にわたってそうしたアプローチの実例を紹介します!
第1回では、バスケットボールの上達を阻んでいる代表的な下記の4つの現象を挙げ、動画とともに解説。
1. ドライブが遅くてディフェンスを抜けない
2. パスが弱くて遠くに飛ばない
3. ジャンプシュートが素早く打てない
4. 1対1のディフェンスで素早く対応できない
第2回・第3回では、ストレッチを中心とする改善エクササイズの実例を紹介しています。
県内の強豪私立に対抗するために
前述の特集記事で紹介している森川靖氏が指導しているチームの一つ、埼玉県立浦和西高校の女子バスケットボール部を訪問し、インナーマッスルへの働きかけを中心とする「動きづくりエクササイズ」に取り組む趣旨などについて、顧問の中村敬子先生にうかがいました。
アスレティックトレーナーとして、各年代の代表チームをはじめ、数々の現場でコンディショニング指導を行ってきた星川精豪氏に、主に中学生年代の選手に合ったセルフコンディショニング法について寄稿していただきました。その内容を2回にわたり掲載します。
高いレベルで戦うために「フィジカル」は必要
近年、激戦区静岡県の高校バスケ界をリードし、全国レベルでの活躍を続ける飛龍高等学校男子バスケットボール部が、結果を残してきた要因の一つが「フィジカルトレーニング」です。飛龍高校での日々の取り組みと、原田監督のトレーニングに対する考え方を伺いました。
バスケはジャンプ頻度の高い競技
多くの好意的な感想をいただいている弊社のDVD『「性差」に応じたジャンプパフォーマンスを 向上させるトレーニング』の監修者でもある関西福祉大学 熊野陽人氏に「バスケットボール」におけるジャンプトレーニングのポイントを紹介していただきました。