試合終了間際の状況に備える(オフェンス編)

公開:2021/12/31

更新:2021/12/20

このコーナーでは、北米で多数のコーチが視聴しているコーチング動画サイトBasketball HQから、おすすめのコンテンツを紹介しています。 ※ジャパンライム株式会社が翻訳掲載の権利を取得した上で制作しています。

Preparing for Late Game Situations in Basketball

この記事は、現在テネシー州立大学大学男子チームでアシスタントコーチを務める ラス・ウィレムセンによって書かれた(執筆同時は南アラバマ大学所属)。


実力が拮抗したリーグ戦では、3ポイント差以内で勝敗が決まるケースが少なくない。私が以前所属していたチームで、1人の選手による試合終了間際のショットが、そのシーズン20勝のうち、6勝をもたらしたという経験がある。これは決して偶然ではなく、1日15〜20分を実際に費やし、彼が自信を持ってプレーを実行できるように準備したことの成果である。

ゲーム後半の状況で成功するための鍵は、実際に毎日繰り返すこと、チームとして良いショットをお膳立てこと、そしてわずかな運が、あなたのチームにあることだ。

ゲーム後半のオフェンスの状況で、考慮すべき点がいくつかある。

1.ベースラインからのプレーを実行できるか?

2.あなたのチームの最高のフルコートパサーは誰か?

3.過去に経験したゲーム、見たことがあるゲームなど、さまざまな終了間際シナリオを集めて Excelシートにリストアップする。これにより、チームで毎日練習するさまざまなパターンが得られる 。

4. 残り10秒未満で得点できた場合、私はタイムアウトを取ってディフェンスセットを実行することが多い。時々、プレーヤーたちは得点に喜ぶあまり防御に戻らず、相手チームにトランジションブレイクを与えてしまう。タイムアウトをコールすると相手チームがセットプレーを実行することになるが、3対2で攻められるよりは良い。

5.タイムアウト後に最後のポゼッションがある場合は、相手チームがマンツーマン、ゾーンどちらでディフェンスしてきた場合にも対応できるよう、準備する。

6.同点の状況で最後のボールを持っている場合は、最後のショットをホールドする。自チームのショットが早すぎるか失敗した場合、相手チームがゲームに勝つチャンスがある。

7.インバウンドプレーの場合、そのポジションごとに0〜3秒、4〜8秒、あるいは9秒以上のプレー時間が必要になることを理解しておく。

あなたの悩みや疑問に、経験豊富な指導者が答えます。
回答は、当サイト内で順次公開。 皆様からのご質問をお待ちしております。
(質問者が中高生の場合は、指導者または保護者のアカウントからご質問を送信してください)