「Go For The Top」栃木発のトッププレーヤー育成を目指す~宇都宮ブレックスユースの取り組み~

公開:2020/12/25

更新:2021/02/18

声掛けのフレーズやタイミングで練習の雰囲気を作る

―ここからは実際の練習風景を少し紹介していきます。

先ほどの荒井コーチのお話にもあったように、連動性をキーワードにして「ピック&ロール」「ハンドオフ」「ドリブルハンドオフ」「アウェイスクリーン」のスキルを高める練習が行われていました。

↑スクリーンの角度を指導する荒井コーチ

まずは、ステップやボールハンドリングのメニューを行った後、2人組でのプレーからスタートし、スクリーンを掛ける角度や、スクリーンをかけてディフェンスをどのような状態にさせたいのか、という基本的なところを確認されていました。

↑3人の動きでスペーシングやダイブのタイミングを学ぶ

その後、3人、4人と人数を増やしながら、スペーシングやタイミングを意識した練習へと展開。ダイブの角度やタイミング、パスの質、スペースの取り方など、1つ1つの動きの細部にまでこだわり、ディフェンスの動きを想像しながらプレーすることを意識させていました。選手達も、プレーの後に選手同士でプレーの確認や改善点を話合いながら練習の質を高めているのがとても印象的でした。また、荒井HCは「間違ってもいい、ミスしてもいいけど、行動に責任を取ろう」と声掛けをされていて、ミスを恐れず積極的にプレーできる環境を作っていることも伝わってきました。

↑5on5 ドライブに対してのスペーシングやあわせ

後半は、4on3から4on4や4on4、5on5とより実戦的なメニューへと入っていきます。その中で重要視されていたのが、「1on1」と「スペーシング」。いかに1on1で有利な状況を作り出すか、そのためにどうスペーシングを取るか、1つ1つの動きを確認しながら指導が進んでいきます。実際にディフェンスが入ることで、前半部分の練習以上にスペーシングがうまくいかなかったり、ドライブで行き詰ってしまったりするケースも増えてきます。そうしたときも、「優先事項を確認しよう」「動かないこともスペーシングの一つだよ」と声を掛けながら、コーチ陣がすぐに答えや解決策を提示するのではなく、選手に判断させることを求めた指導が展開されていました。

↑細部まで指導する荒井コーチ

一つ一つのメニューが連動していて、その中でも「スペーシング」と「タイミング」を意識して、連動性を高めることを追求した練習内容でした。また、「厳しいことを要求しながらも良かったところは褒める」言葉掛けや、「ミスの内容よりもその過程を見て改善するためのポイントを指導する」指導法、「コーチ自ら積極的にコミュニケーションを取って練習を盛り上げる」姿勢、「細部まで手を抜かず質の高い練習をする」徹底ぶりに、荒井コーチ、本谷コーチの指導者としてのこだわりを感じることができました。そうしたコーチの環境づくりがあるからこそ、選手も練習の中から積極的にプレーできるのではないでしょうか。


―取材を終えて
トップチームがBリーグでも有数の強豪クラブであることもあり、常に注目される存在である宇都宮ブレックス。トップチームのフィロソフィーを取り入れながらも、将来世界で活躍できる選手の育成を目指して、スクールからU18まで一貫した指導を実践するブレックスユースの取り組みは、育成年代の指導の一つのカタチを示しているのではないでしょうか。部活動、「Go For The Top」のスローガンの通り、栃木から世界のトップへ羽ばたく選手が出てくることを楽しみに、今後も宇都宮ブレックスユースの取り組みに注目したいと思います。

(取材日 2020年11月19日 大野)

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宇都宮ブレックス ユースチーム

宇都宮ブレックスユースチームHP
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