ポストプレーヤーを進化させるためのキーポイント 前編

公開:2022/03/11

更新:2022/03/08

このコーナーでは、北米で多数のコーチが視聴しているコーチング動画サイトBasketball HQから、おすすめのコンテンツを紹介しています。 ※ジャパンライム株式会社が翻訳掲載の権利を取得した上で制作しています。

Keys to Basketball Post Player Development-1

この記事は、ウェストフロリダ大学のアシスタントコーチであるブライアン・ベネターによって書かれた。


バスケットボールのゲームスタイルは時代とともに変化し、オフェンスの攻撃エリアはより広くなっているが、私は、アウトサイドシューターのプレッシャーを軽減させるために、インサイドの強さがより必要であると考えている。ローポストでの得点脅威を相手に与えることは、ゲームにおいてバランスの取れたオフェンスの鍵となる。ここに、優秀なポストプレーヤーを育成する理由が存在する。

RUN、RUN、そしてRUN

ますます多くのチームがアップテンポスタイルでプレーしたいと思っているので、身体能力高く、より走れるプレーヤーであることが不可欠である。200cm以上ある長身プレーヤーあろうと、190cm未満だが体重が100kg以上ある横に太いタイプのプレーヤーであろうと、皆が十分に走れることが必要だ。

特にミスショットでは、ガードがトランジションでプッシュしたいと思うので、素早くリングに向かって走れなければならない。優れたランナーになることで、ゲームごとに3〜4個のバスケットを手に入れることができるはずだ。ちょっと考えてみてほしい。一生懸命走るだけで、1試合あたりの得点が6ポイントから8ポイント以上稼げる。これは、接戦では大いに役立つ可能性がある。

最初は2~3つのプレーに絞って習得させる

さまざまなローポストの動きに優れていたケビン・ガーネットやアキーム・オラジュワンのような選手がいるのが理想だ。しかし多くの場合、それは無理だ。だから私たちは比較的シンプルに考え、ポストプレーヤーの育成を目指している。最初は2つか3つのポストムーブをマスターしてもらい、それらを使用している時は確実に得点を決めることができるようにする。

スコア範囲を拡大する

効率的なローポストスコアラーを持つことはオフェンスの重要な部分だが、アウトサイドからの攻撃チャンスを作り、より用途が広くなることができれば、より強力なオフェンスとなる。

そうは言っても、40%を3ポイントラインからシュートしなければならないという意味ではない。私たちは毎日4.5~5mの距離でジャンプショットを練習している。主にショートコーナーとエルボーでこれを行う。これらは、ゲームにおいて実際にシュートチャンスが訪れるエリアと一致している。また、トレイル3ポインターも練習している。これらは高い頻度で実現するわけではないが、チャンスが訪れた時にこれを活かしたいと考えている。

リバウンド

リバウンドのスキルは、どのレベルでプレーしていてもプレーヤー自身の武器となることは、周知のとおりだ。NBAで最高のリバウンダーは必ずしもポイントゲッターではないが、彼らはそのリバウンド能力で素晴らしいキャリアを切り開いている。サクラメント・キングスなどで活躍したレジー・エバンスは、リーグで13年間プレーし、ゲームあたり平均5.9ポイントを超えることはなかった。しかし、彼は素晴らしいリバウンダーであることから長いバスケットボールのキャリアを築くことができた。

私たちがフォワードのプレーヤーたちと行うお気に入りのリバウンドドリルの1つは、「セカンドエフォートドリル」だ。これはオフェンスリバウンドのパフォーマンスを高めるのに有効で、ゲームごとに2〜4個のバスケットを獲得できる可能性がある。

ボールはフリースローライン、フォワードはエルボーに位置する。コーチが失敗ショットを打ち、ディフェンスパッドを持った別のコーチかプレーヤーがディフェンダーとして機能し、ドリルを行うプレーヤーはボールを追う。ボールを獲得したら、以下の5パターンのフィニッシュを行う。

スコア:ボールをキャッチしたら、即フィニッシュ。

ショットフェイクとスコア:キャッチ、リムに向かって強力なショットフェイク、そしてフィニッシュ。

パワードリブルとリバース:キャッチし、低くて強いパワードリブルを使用して、リムの反対側に移動し、フィニッシュ。

180:ジャンプしてボールキャッチしたときに背中をサイドライン向ける。着地したら、内側の足をピボットとして使用し、リムに足を踏み入れて得点する。

360 :ボールをキャッチするためにジャンプする時、相手に押し出されたことを想定する。 ボールをキャッチしたら、逆サイドでバスケットに直面することになる。 次に、外側の足をピボットとして使い、ショットフェイクでリムに向かって向きを変え、最後までステップスルーする。 これは、プレーヤーが理解するのに少し時間がかかる動きである。

また、下記のドリルもおすすめだ。

デビッド・ソープ ボールハイフィニッシュ・リバウンドドリル

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