ライフスキルの向上を目指す活動 ~育成・普及に注力する総合型地域スポーツクラブの取り組み~

公開:2020/12/04

更新:2021/02/18

選手の感性を大切にする

この日は、U8クラス、初心者クラス、U15の練習が行われていました。まず17時からスタートしたのが、U8のクラス。ここでは「出来ること」が目的ではなく、できるようになるまでの過程を楽しむことを重視した指導が行われます。コーディネーショントレーニングやドリブル・ハンドリング、ペアワークなど、短い時間で様々な動きを行い飽きさせない工夫もされていました。

↑練習の最後に行われた3対3

練習の最後には、3対3を実施。ゲームの中でトラベリングはあえて取られていませんでした。これは、「この年代は、トラベリングを取ると子どもたちの自由な発想から生まれるステップワークやフットワークが出てこない」と考えているからだそうです。こうして自由な発想と感性で動きを覚えながら、徐々にその動きをするためのドリブルワークやルールの中でプレーするためのスキルを身につけることを目指しているそうです。

50~60人が同時に行うサーキット練習

次の時間帯は、初心者クラスの練習が実施されました。年齢や性別も違う約50名の子ども達が、一斉に10種類のサーキットメニューを各2分間実施。2周して練習が終了です。各サーキットメニューには簡単なルールが設けられていますが、その中で選手自身が考えてアレンジすることも可能です。

↑様々なドリブルスキルの習得を目指すメニュー

普段は60名にもなるというこのクラスは、小学校3年生~中学校1年生を対象にしたU10-U15クラスに所属している子ども達も、他の競技をしている子ども達も自由に参加が可能。バスケットボールを全くしたことのない未経験者から、他のチームにも所属している経験者まで、能力・年齢もバラバラな子ども達が一斉にトレーニングに励みます。

↑全体を見ながら選手にアドバイスを行うルンゲコーチ

設定されたメニューの中で、何を課題にして何を身につけるかは選手次第。同じメニューでも選手によって取り組むポイントも異なります。毎回の練習で課題の難易度を上げたり、試合で課題になったプレーの強化を行ったり、選手たちは様々な目的を持ってメニューを実施していました。コーチの皆さんは、各担当の場所について、子ども達の取り組みを見守りながら、時には一緒に練習したり、アドバイスをしたりされていました。サーキットのメニューは1年を通して変わらないため、年度のどのタイミングで参加しても問題ありません。このサーキットメニューは、練習時間の限られた環境のなかで多くの人数の練習が同時に練習に取り組めるため、他のチームでも活用できるものではないかと感じました。

経験豊富なコーチ陣とのガチンコ勝負

最後に、U15の練習が行われました。この日は、大会が近かったこともあり実戦形式の練習がメイン。アップの段階から試合を想定した負荷をかけながら、各メニューの中でも、常に「判断力」を要求しているのが印象的でした。最後の5on5では、女子チームの相手を男子の控えメンバーが、男子チームの相手をコーチ陣(元WJBL選手が4名!もちろんルンゲコーチも参加)がしていました。自分たちよりもレベルの高い相手と戦う中で、本気で勝つために何をしたら良いかを学べる環境を作っていました。

↑WJBLで活躍したコーチたちと真剣勝負

取材を終えて ・・・
練習の中でルンゲコーチが「自分のペースで取り組む子ども達を見守りながら、それぞれの子どもの成長にあったアドバイスを伝えるように心がけている」と仰っていました。選択するのはあくまで選手。コーチは、選手がバスケットボールを楽しめる環境と、成長のためのサポートに徹する。そんな指導理念のもとで、「良い習慣」を身につけ、「自分の好きなもの」に出会い、豊かな人生を歩む選手が、ひとりでも多く育っていくことが楽しみです。

(取材日:2020年10月11日  大野)

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ソシオ成岩スポーツクラブ バスケットボールJr.チーム 「ideas:イデアス」
http://www.narawa-sportsclub.gr.jp/socio/wing/program/basketball-ideas.html

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